廣部千恵子

廣部千恵子について

廣部千恵子（ひろべ ちえこ、1936年8月16日 - ）は、日本の薬学者であり、薬系化学、創薬科学、宗教学を専門としています。旧姓は水島で、姓の「廣」は「広」の旧字体のため、広部千恵子とも表記されます。東邦大学から博士（医学）の学位を取得しています。

経歴

東京薬科大学薬学部を卒業後、アメリカのノートルダム大学で助手を務め、赤外線スペクトルの測定などに携わりました。その後、中島国際特許事務所で化学部門に勤務。帰国後は、清泉女子大学で教鞭を執り、助手、講師、助[[教授]]、教授として一般教育、人間科学課程、文学部文化史学科で講義を担当しました。清泉女子大学退職後は、オーストラリアやイスラエルで現地調査や研究活動を展開しました。

研究分野

専門は薬学で、薬系化学や創薬科学に加えて、宗教学に関連する研究にも取り組んでいます。特に、聖書と植物学に関する研究や、漢方の研究に注力しました。10年間にわたりイスラエルで聖書に登場する植物の現地調査を行い、その成果を『新聖書植物図鑑』として出版しました。この業績に対し、カトリック学術研究奨励賞を受賞しています。

人物

廣部氏は、清泉女子大学を定年退職後、プログラミングを学び、自身の研究成果を生かしたアプリケーションの開発に挑戦しています。イスラエルの花や聖書の植物に関するアプリを開発し、80代になってもドローンを使った空撮やプログラミングに意欲的に取り組んでいます。将来的には日本の薬草に関するアプリ制作を検討しています。

家族

夫は薬学者の廣部雅昭氏、息子は探検家の広部俊明氏です。父は化学者の水島三一郎氏で、母方の祖父は実業家の正田貞一郎氏であるため、美智子上皇后とは従姉妹の関係にあたります。正田家では、親族を集めて定期的に「いとこ会」を開催しており、廣部家も参加しています。

親族

三代目正田文右衛門（高祖父） - 商人
正田作次郎（曾祖父） - 実業家
五代目正田文右衛門（曾祖父） - 政治家
正田貞一郎（祖父） - 実業家
正田きぬ（祖母） - 歌人
水島三一郎（父） - 化学者
正田建次郎（伯父） - 数学者
正田英三郎（伯父） - 実業家
廣部雅昭（夫） - 薬学者
水島恵一（兄） - 心理学者
水島裕（兄） - 政治家
正田彬（従兄） - 法学者
正田修（従兄） - 実業家
脇村春夫（従弟） - 実業家
美智子上皇后（従姉） - 皇族
広部俊明（子） - 探検家
羽田美智子（元義娘） - 俳優
水島昇（甥） - 生物学者
水島広子（姪） - 政治家
今上天皇（従甥） - 天皇
文仁皇嗣（従甥） - 皇族
黒田清子（従姪） - 神職

略歴

1936年 - 誕生。
1959年 - 東京薬科大学薬学部卒業。
1959年 - ノートルダム大学助手。
1961年 - 中島国際特許事務所化学部勤務。
1961年 - 清泉女子大学化学助手。
1962年 - 清泉女子大学一般教育講師。
1993年 - 清泉女子大学一般教育助[[教授]]。
1994年 - 清泉女子大学人間科学課程助[[教授]]。
1997年 - 清泉女子大学人間科学課程教授。
1998年 - 清泉女子大学文学部教授。
2003年 - 清泉女子大学人文科学研究所教授。

受賞歴

1998年 - カトリック学術研究奨励賞

主な著作

『ロザリオのすすめ』ドン・ボスコ社、1994年。
『暮らしの漢方講座』メディカルユーコン、1997年。
オーリー・フラグマン・広部千恵子著『イスラエル花図鑑』ミルトス、1995年。
廣部千恵子著、横山匡写真『新聖書植物図鑑』教文館、1999年。
沖中正樹・廣部千恵子著『自然治癒力を高めよう』メディカルユーコン、2004年。

関連事項

薬学
医薬品化学
植物学
宗教学
聖書
雅歌
イエス・キリストのたとえ話

外部リンク

廣部 千恵子 - Facebook
廣部 千恵子 - researchmap
廣部 千恵子 - J-GLOBAL
廣部 千恵子 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
論文一覧（KAKEN、CiNii）
廣部 千恵子 - Webcat Plus
* 日本の研究.com:652417

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