建部政民

建部政民（たけべ まさたみ）

建部政民は、江戸時代中期の1700年代に活躍した大名であり、播磨国（現在の兵庫県）の林田藩の第5代藩主です。彼の生涯は、藩主としての統治だけでなく、文化人としての側面も持ち合わせていました。

生涯

建部政民は、第4代藩主である建部政周の長男として生まれました。幼名は久米之助といい、内膳とも呼ばれていました。初めは政就と名乗っていましたが、後に政民と改名しています。

1732年（享保17年）9月23日、父である政周の隠居に伴い、林田藩の藩主となりました。同年12月16日には、従五位下・丹波守に叙任されています。藩主としては、領民の生活を安定させるために尽力し、藩政の安定化に大きく貢献しました。また、文化的な活動にも関心が高く、茶道や書道などを嗜み、その造詣の深さは当時から知られていました。

1762年（宝暦12年）6月24日、長男の建部長教に家督を譲り、隠居生活に入りました。その後、1779年（安永8年）8月18日に82歳で亡くなっています。彼の墓は、京都市北区紫野にある大徳寺芳春院にあります。

家族

建部政民の父は、第4代藩主の建部政周です。母は、建部光成の養女で、河野通房の娘です。正室は板倉重同の娘を迎えました。

長男の建部長教は、政民の後を継いで林田藩の第6代藩主となりました。しかし、1764年に41歳で亡くなっています。四男の建部政賢は、長教の養子となり、家督を継承しました。政民には他にも多くの子女がおり、その中には他家に嫁いだ娘もいます。

政民の娘たち

米津政崇の正室、のちに秋田季道の正室
板倉勝該の正室
本多政寛の正室
本多紀智の正室
* 大嶋義勝の室

これらの情報から、建部政民は藩主としての責務を果たしながら、文化的な活動にも熱心であったことがうかがえます。また、彼の家族関係も複雑で、当時の大名家の状況をよく表していると言えるでしょう。

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