建部政周

建部政周（たけべ まさちか）

建部政周は、江戸時代中期の大名であり、播磨国林田藩の第4代藩主を務めました。官位は従五位下・丹波守。1647年生まれの第3代藩主・建部政宇の次男として生まれ、幼名を庄九郎と名付けられました。通称は又右衛門、主計と称しました。

生涯

当初、建部光成の養嗣子となり、その養女と結婚しましたが、元禄16年（1703年）に兄の政辰が病弱を理由に廃嫡されたため、本家に戻り世子となりました。正徳5年（1715年）に父・政宇が死去したことにより家督を継ぎ、林田藩の第4代藩主となりました。藩主として藩政に携わりましたが、享保17年（1732年）には長男の政民に家督を譲り、自身は隠居しました。隠居後は勝隠と号しました。

宝暦7年（1757年）11月20日、84歳で死去し、その生涯を閉じました。墓所は京都市北区紫野にある大徳寺芳春院にあります。

系譜

父: 建部政宇（1647年 - 1715年）
母: 不詳
養父: 建部光成（のちに離縁）
正室: 建部光成の養女（河野通房の娘）
長男: 建部政民（1698年 - 1779年）
三男: 九鬼隆寛（1700年 - 1786年） - 九鬼隆直の養子
生母不明の子女
六男：建部光之
* 十一男：有馬光隆 - 有馬氏久の養子

建部政周は、養子縁組や兄の廃嫡といった出来事を経て藩主となりました。また、多くの子に恵まれ、その中には他家へ養子に出された者もいました。彼の生涯は、当時の大名家の複雑な事情を反映していると言えるでしょう。

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