弁天インターチェンジ

弁天インターチェンジ

弁天インターチェンジ（べんてんインターチェンジ）は、新潟県新潟市中央区紫竹山に位置する、国道8号および国道17号の新潟バイパスが通るインターチェンジです。このインターチェンジの最大の特徴は、利用できる方向が限られているハーフインターチェンジであることです。具体的には、新潟バイパスの曽和（新潟西バイパス方面）行きの本線から流出し、あるいは曽和方面行きの本線へ流入するためのランプウェイのみが設置されています。このため、新発田（新潟東バイパス方面）行きの本線との間で相互に行き来することはできません。

供用開始と名称の由来

弁天インターチェンジは、比較的近年に整備されたインターチェンジの一つで、2005年（平成17年）4月28日に供用を開始しました。新潟バイパスに設置されているインターチェンジの中では、2012年（平成24年）春に開設された逢谷内インターチェンジに次いで、2番目に新しい施設です。名称については、インターチェンジが所在する紫竹山地内に隣接していること、そしてインターチェンジの南側を通る都市計画道路「弁天線」が鳥屋野潟に架かる橋梁「弁天橋」に由来して名付けられました。

設置の背景と目的

新潟バイパスの中でも、女池インターチェンジから竹尾インターチェンジにかけての区間は、特に交通量が集中する区間として知られています。この区間に位置する女池、桜木、そして紫竹山の各インターチェンジは、新潟市中央区中心部方面への主要なアクセスポイントとなっており、これらのICでの交通集中を緩和することが課題でした。弁天インターチェンジは、これらの主要ICにおける流入・流出交通を分散させることを目的に整備されました。

加えて、当インターチェンジの整備は、JR新潟駅南口方面、さらに新潟スタジアム（デンカビッグスワンスタジアム）などが所在する新潟県スポーツ公園を中心とした鳥屋野潟南部地区、そして阿賀野川を渡った江南区亀田地区方面へのアクセスを向上させることも目的としていました。これにより、バイパス利用者にとって、これらの地域へのよりスムーズな移動経路が提供されることとなりました。

広域的な交通網整備との関連

弁天インターチェンジの整備は、1986年度（昭和61年度）から事業化された「新潟地区交通対策」の一環として位置づけられています。この広域的な対策は、新潟バイパスと新新バイパスの交通円滑化を図るとともに、黒埼インターチェンジから東港インターチェンジにかけての道路施設改修などを進めるものでした。さらに、栗ノ木バイパスや柳都大橋などを含む都市計画道路「万代島ルート線」の整備事業の一部としての側面も持っています。

近年進められている「栗ノ木道路」および「紫竹山道路」の両事業は、万代島ルート線の一部として、栗ノ木バイパスの一部を連続立体交差化することなどを目的として2007年度（平成18年度）から順次事業化されています。これらの事業により、紫竹山インターチェンジの完全立体化など、周辺の道路構造は大規模に改良される計画です。将来的には、新潟バイパスの黒埼方面と、高架化される栗ノ木バイパスの地表部区間との間を相互に行き来するための主要なアクセスポイントの一つとして、弁天インターチェンジが機能することが期待されています。

接続道路と周辺

当インターチェンジは、新潟市道笹口紫竹山線に接続しています。この市道は、前述の都市計画道路弁天線の一部を構成しています。インターチェンジの周辺には、JR新潟駅南口、広大な鳥屋野潟のほか、原信紫竹山店やコジマ×ビックカメラ新潟店などの商業施設も点在しており、地域の交通結節点としての役割も果たしています。

新潟バイパスにおける位置関係としては、曽和方面に向かって隣は桜木インターチェンジ、新発田方面に向かって隣は紫竹山インターチェンジとなりますが、弁天インターチェンジから直接アクセスできるのは曽和方面のみである点に留意が必要です。

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