式守勘太夫 (9代)

9代式守勘太夫の概要と生涯

9代式守勘太夫（しきもり かんだゆう、本名：三浦 国男）は、1942年8月17日に青森県三戸郡五戸町で生まれ、2023年9月20日に81歳で死去しました。彼は大相撲界で三役格の行司として知られ、伊勢ヶ濱部屋及び桐山部屋に所属していました。

出身と初期のキャリア

勘太夫は、青森県五戸町で生まれ育ち、血液型はO型です。彼の師匠は5代式守勘太夫（後の6代鏡山勘太夫）であり、若い頃は相撲取りとしてもその実力を発揮していました。勘太夫は、初土俵から十両格に昇進するまでに26年の歳月を要したという努力の持ち主です。

行司としてのキャリア

勘太夫はその体格から、他の行司よりも太っており、動きは緩慢だったようですが、その独特のスタイルが評価されることがありました。特に、彼の声は荒々しく、相撲の裁きを特別なものにしていました。1994年に幕内格に昇格し、1999年9月場所では、29代式守伊之助と木村孔一が欠場したため、初めて幕内相撲の裁きを担いました。

彼の行司としての最後の業務は、2007年7月場所での関脇琴光喜と前頭6枚目稀勢の里との対戦でした。彼は肝細胞癌により亡くなるまで、長いキャリアの中で多くの試合を担当し、数々の名勝負を見届けました。生涯を通じて、自身の行司装束が故郷の五戸町公民館に展示され、その足跡を残しています。

勘太夫の特徴と行司の掛け声

彼が行司として裁く際の掛け声には、「ダガーッタガッタ」という独特のフレーズがあり、その声は多くの相撲ファンに忘れられない印象を残しました。停年が近づく2005年までは、通常は幕内数番目に位置しており、2006年には三役格に昇格しました。

停年とその後

行司の停年が相次いだことも影響し、彼は2007年5月と7月場所で三役格筆頭となりました。彼は行司としてのキャリアを終えた後も、相撲界の一員としてファンに愛され続けました。彼が生涯を通じて培った相撲に対する情熱は、後進たちにも受け継がれています。

結論

9代式守勘太夫の生涯は、多くの困難や苦労を乗り越えながらも大相撲界で確固たる地位を築いた物語です。彼の存在は、相撲ファンにとって忘れられないものであり、その活動は今なお語り継がれています。彼の功績と姿勢は、後の行司たちにとっても大きな励みとなるでしょう。

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