弥栄あしぎぬ温泉

弥栄あしぎぬ温泉について

弥栄あしぎぬ温泉は、京都府京丹後市弥栄町に位置する、日帰り温泉施設です。1995年、弥栄町制40周年を記念して開業しました。この温泉の特徴は、環境に配慮した運営と、多種多様な入浴施設です。

環境への取り組み

特に注目すべき点は、CO2排出量削減への積極的な取り組みです。温泉の加温ボイラーには、廃てんぷら油と木質チップ燃料を使用しています。これにより、環境負荷を低減し、持続可能な運営を目指しています。

泉質

泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、低張性弱アルカリ性の高温泉です。源泉温度は50.4度で、毎分212リットルの湧出量を誇ります。地下1,500メートルから汲み上げた温泉は、各浴槽へ掛け流しで利用されています。温度を一定に保つため、ろ過循環と塩素殺菌を行っています。さらに、配管内の生物膜除去のため、年数回二酸化塩素を用いた作業を実施し、衛生管理を徹底しています。

施設概要

施設は、管理館と温泉館の2棟から構成されています。これらの建物は、地上25メートルの高さにある全長50メートルの空中ブリッジで繋がっています。温泉館には、開業当時としては珍しい床暖房やシースルーエレベーターが設置され、近代的な雰囲気を醸し出しています。浴場には、うたせ湯、寝湯、つぼ湯、泡風呂、ジャグジー、サウナ、箱蒸し風呂など、様々な種類の風呂が用意されています。また、220インチの大画面モニターを設置した露天風呂も人気です。

環境への配慮

温泉の湯温を保つためのボイラーには、2016年8月から使用済みの天ぷら油を再利用した廃油ボイラーを導入しています。さらに、2015年4月からは木質チップを燃料とするバイオマスボイラーも併設し、石油燃料の削減に取り組んでいます。これらの取り組みは、環境保護への意識の高さを表しています。

開業までの歴史

1990年代当時、京都府北部で温泉がなかった弥栄町では、温泉開発への取り組みが始まりました。1992年、和田野地区で温泉の試掘を開始しました。試掘の結果、1,500メートル地点で温度50.4度、毎分212リットルの温泉が湧出することに成功しました。1995年3月、弥栄町制40周年を記念して「あしぎぬ温泉」が開業しました。

運営

現在は京丹後市観光振興課の所轄で、2001年から2016年まで、スーパーマーケットチェーンのにしがきが指定管理者として運営を行っていました。現在も地域の方々に愛される温泉施設として、多くの人に利用されています。


弥栄あしぎぬ温泉は、環境に配慮しながら、多種多様な温泉を楽しめる魅力的な施設です。訪れる人に癒しとリフレッシュの空間を提供し続けています。

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