張元準

張 元準（チャン・ウォンジュン）

張元準は1985年7月31日に韓国・ソウル特別市で生まれ、プロ野球選手として活躍した左腕の投手です。彼は2006年にロッテ・ジャイアンツに入団し、以降のキャリアで数々の栄光を手にしました。

経歴

ロッテ・ジャイアンツ時代

入団してからの数年間、張元準はロッテ・ジャイアンツにおいて左腕としての存在感を示しました。2009年には若手ながらも13勝を挙げ、その年から彼はチームのエースとして認識されるようになりました。もっとも、韓国球界には他にも有望な左腕投手が多数いたため、国際大会の代表には選ばれなかった時期が続きました。2012年には兵役を待たずして入隊し、警察野球団での経験を経て2013年にロッテに復帰します。

2013年には第3回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に韓国代表として出場し、予選ラウンドのチャイニーズタイペイ戦で先発登板を果たしましたが、4回途中で降板。最終的には勝利投手にはなれませんでした。2014年には10勝を記録し、そのオフにはフリーエージェント権を行使しました。

斗山ベアーズ時代

2014年には斗山ベアーズに移籍します。彼の移籍後、2015年には12勝をマークし、韓国シリーズでも勝利投手となりMVPに輝きます。その後、11月にはWBSCプレミア12において韓国代表として出場し、韓国が初優勝を果たす手助けをしました。2016年には7年連続で2ケタ勝利を記録し、これは左投手としての初めての偉業となりました。

2017年には再びWBCの韓国代表に選出され、イスラエル戦に出場。しかし、シーズンが始まると負け越しが続きます。2019年以降は体力の低下と故障により出場機会が制限され、2020年には536日ぶりに先発登板しましたが、その試合では敗れ、ついに2021年からはワンポイントリリーフとしての役割に転向しました。2023年には最後のシーズンで久々に勝利投手となるものの、シーズン終了と共に現役を引退しました。

プレースタイル

張元準の投球スタイルは、主にスライダーとカーブを武器とし、長い間怪我なくプレーを続ける体力も特徴です。ロッテ在籍時には珍しいことに、投手としての個人応援歌が存在し、それはバグルスの「Video Killed The Radio Star」を基にしたものでした。

代表歴

張元準は、以下の大会に韓国代表として参加しました。

• - 2013年 WBC
• - 2015年 WBSCプレミア12
• - 2017年 WBC

張元準は、長きにわたるキャリアを通じて数々の成功を収め、多くのファンに愛された選手の一人です。彼の投球は多くの記憶に残り、韓国の野球界において一際輝かしい存在でした。

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