張義純

張義純の生涯と業績

張義純（ちょう ぎじゅん）は、中華民国の時代において重要な役割を果たした軍人であり、特に新広西派（新桂系）の中で突出した存在として知られています。彼は字を靖伯とし、非広西出身者ながらも新広西派の指導者に成長しました。

軍人としての出発

張義純は1916年に保定陸軍軍官学校を卒業し、すぐに奉天派の軍に参加しました。その後、彼は自己の能力を高め、1922年には福州の兵工廠総弁に任命され、1924年には第24混成旅団長に就任します。続く1925年においては、執政府軍務庁第4処科長に任命され、翌年には直隷省軍務督弁軍務処長も務めるなど、軍内で着実に昇進を果たしていきました。

新広西派への移行

1926年には国民革命軍に転籍し、広東に赴き第6軍第17師副師長に就任します。ここで彼は新広西派に所属することとなり、その際には「小張飛」と呼ばれるほどの戦闘能力を発揮しました。この戦功により、彼は第19軍や第18軍の副軍長、さらには第56師師長など、数々の重要ポストを歴任しました。

しかし、1929年3月から始まった蔣桂戦争では新広西派が敗北し、張義純は一時失脚します。それでも、1932年に復職し、広西省で再び軍の要職に任じられています。また、1936年には陸軍少将に昇進し、同年中に中将に昇格しました。

日中戦争での活動

1937年、日本との戦争が勃発すると張義純は安徽省での政府委員や軍管区副司令の地位を得て、安徽省の防衛を任されます。彼は第48軍軍長としても戦闘を指揮し、武漢防衛戦にも参加しました。1943年には第33集団軍副総司令の地位まで昇進し、その後も日本軍との戦闘に続けて関与しました。

戦後の影響力

戦後、張義純は国防部高級参謀に任命され、1947年以降は東北地域の軍の再編成に尽力しました。しかし、1949年には中華人民解放軍と対峙する中で敗北を喫し、彼は降伏を決断します。この時に張は「起義」と宣言し、状況は彼にとって大きな転機となりました。

その後、中華人民共和国成立以降は上海に住むことになり、1956年には中国国民党革命委員会に加入。1962年には民政府参事を歴任し、1979年には民革中央団結委員会の委員に選出されています。

晩年と功績の評価

1982年9月10日、張義純は上海にて生涯を閉じました。享年87歳。彼の波乱に満ちた生涯は、多くの歴史的な出来事や変化の中で、その名を刻み続けています。

彼の歴史的な業績は、当時の政治状況を理解する上で欠かせないものであり、今なお多くの人々に評価されています。彼の功績は軍人としてだけではなく、政治家としても、その影響を残し続けているのです。

もう一度検索