張豊猷

張豊猷（ちょう りゆう）

張豊猷（ちょう りゆう、1981年10月22日 - ）は、日本棋院東京本院所属の囲碁棋士で、九段の段位を有しています。台湾出身であり、王立誠九段の門下として知られています。

経歴

1997年、15歳という若さで入段を果たしました。翌年の1998年には、第11回世界囲碁選手権富士通杯で本戦に出場し、その才能が注目を集めました。

2008年には、第34期名人戦で自身初となる三大棋戦リーグ入りを果たしました。

2010年には、非公式棋戦である第1回おかげ杯で決勝に進出し、大橋拓文四段を破って優勝を飾りました。

2013年の第38期碁聖戦では本戦準決勝に進出しましたが、挑戦者となった河野臨九段に敗れました。翌2014年の第39期碁聖戦でも本戦決勝まで進みましたが、再び河野臨九段に敗退し、七大タイトル挑戦手合への出場はなりませんでした。

2014年には、棋士代表として平田智也三段と共に第1回囲碁電王戦に出場し、9路盤で囲碁ソフト「Zen」と先後を入れ替えて2局対局しました。結果は張が2連勝し、平田と合わせて計4連勝となり、当時の棋士の優位性を示しました。同年には第39期棋聖戦でのリーグ入りも果たしています。

第40-41期棋聖戦ではAリーグに在籍しました。また、2016年には第63回NHK杯でベスト8、第25期竜星戦でベスト4に進出しています。

2018年には、第1回SGW杯中庸戦（非公式戦）で本戦で3勝1敗の成績を残し3位となりました。

人物

2010年からは、中国や韓国の棋士に対抗できるよう、研究会「今研（いまけん）」を主宰しています。毎週火曜日に30 - 40人が集まり、一力遼や本木克弥といった第一線で活躍する若手棋士に加え、王銘琬や趙善津、井山裕太といった大御所も参加しているとのことです。

趣味は週に一度程度ジムに通って行うボクシングです。

棋歴

良績

1998年 第11回世界囲碁選手権富士通杯本戦出場
2008年 第34期名人戦リーグ入り
2010年 第1回おかげ杯優勝（非公式棋戦）
2013年 第38期碁聖戦 本戦準決勝進出
2014年 第39期碁聖戦 本戦決勝進出、第39期棋聖戦リーグ入り

受賞歴

2012年 棋道賞連勝賞

昇段履歴

1997年 入段、同年二段
1999年 三段
2000年 四段
2001年 五段
2002年 六段
2004年 七段
2011年 八段
2022年12月16日 九段（勝星規定）

その他

2014年 - 2017年 囲碁ナショナルチーム「Go・碁・ジャパン」コーチを担当

外部リンク

日本棋院の張豊猷紹介ページ
* 張豊猷 (@liyu1022) - X（旧Twitter）

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