本木克弥

本木克弥（もとき かつや）

本木克弥は、1995年8月2日生まれ、群馬県藤岡市出身の囲碁棋士。日本棋院東京本院に所属し、藤澤一就八段門下。2024年に九段に昇段。

棋士としての歩み

小学校1年生の頃、『ヒカルの碁』のアニメに影響を受け囲碁に興味を持つ。ゲームでルールを覚え、アマチュア初段前後の実力に。その後、木部夏生の影響や、藤澤一就が主宰する新宿こども囲碁教室に通い始める。小学5年生で日本棋院の院生となり、藤澤の道場で内弟子生活を送り研鑽を積んだ。

2011年の夏季棋士採用試験で入段を果たし、16歳でプロ棋士となる。

タイトルと実績

2014年 第9回広島アルミ杯若鯉戦 優勝
2017年 第72期本因坊戦 挑戦
本因坊戦リーグ 5期
名人戦リーグ 2期

若鯉戦では19歳で初タイトルを獲得。本因坊戦リーグでは好成績を収め、2017年には本因坊挑戦者となるも、当時の本因坊文裕（井山裕太）に敗れる。

その他の棋戦でも、碁聖戦挑戦者決定戦進出、竜星戦準優勝など、常に上位争いに顔を出す実力者である。

国際棋戦にも積極的に参加し、春蘭杯や農心杯などの主要な大会に出場。2013年にはアジアインドア・マーシャルアーツゲームズ団体戦で銅メダル、2019年にはIMSAワールドマスターズチャンピオンシップ団体戦で銅メダルを獲得している。

棋風の変化

かつては攻撃的な棋風で知られていたが、井山裕太との本因坊戦挑戦手合などを経て、徐々に変化。辛抱強く相手の仕掛けを待つ、粘り強い棋風へと進化している。

人となり

趣味は読書で、特に米澤穂信や森博嗣の作品を好む。内弟子時代には、道場に持ち込まれた小説を読んで過ごしたという。

NHK杯テレビ囲碁トーナメントでは、第61-63回まで秒読み係を務めた。

2020年に結婚。

2022年には、出身地である群馬県藤岡市の「藤岡市ふるさとスペシャルサポーター」に任命され、地域振興にも貢献している。

昇段履歴

2011年9月1日 入段
2013年1月1日 二段
2014年1月1日 三段
2015年9月4日 七段
2017年4月7日 八段
2024年9月6日 九段

外部リンク

日本棋院による本木克弥の紹介ページ
本木克弥 (@booktree082) - X（旧Twitter）

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