後山埤駅

後山埤駅（こうざんひえき）は、台湾の台北市信義区と南港区に跨る場所に位置する、台北捷運（台北メトロ）南港線の駅です。駅番号はBL20で、2007年には地元住民の意見を取り入れ、「五分埔商圏」という副駅名が付けられました。この駅は、地域の交通の要として、また商業地区へのアクセスポイントとして重要な役割を果たしています。

歴史

後山埤駅は、2000年12月30日に南港線の市政府駅から昆陽駅間が延伸開業した際に開設されました。しかし、開業から間もない2001年9月17日には、台風ナーリー（納莉）の影響で、板南線全線が運休となる事態に見舞われました。特に、西門駅以東の各駅は水没し、長期にわたる運休を余儀なくされました。後山埤駅も例外ではなく、一時的に閉鎖されましたが、同年12月15日に運営を再開し、再び利用者の足として動き始めました。2017年10月13日には、駅の安全性を向上させるため、可動式ホーム柵の供用が開始されました。

駅構造

後山埤駅は、地下2階に島式ホーム1面2線を有する地下駅です。駅の出入口は4箇所あり、利用者の利便性に配慮した設計となっています。駅構内は、明るく清潔に保たれており、案内表示も充実しています。

駅階層

地下1階: コンコース、改札口
地下2階: ホーム

駅出口

駅の出入口は、南北に分かれており、それぞれ異なる周辺施設へのアクセスを提供しています。

出口1: 五分埔商圏方面への出口で、駅の南端に位置しています。
出口2: 玉成公園方面への出口で、こちらも駅の南端にあります。
出口3: 市医忠孝院区（台北市立聯合医院忠孝院区）方面への出口で、駅の北端に位置しており、身障者用エレベーターも設置されています。
出口4: 永吉路方面への出口で、駅の北端にあります。

利用状況

後山埤駅は、周辺地域からのバス路線も充実しており、特に玉成街、永吉路、中坡南北路沿いには、「捷運後山埤站」バス停が設置されています。ここから内湖、汐止、旧荘方面へのバスが運行されており、駅を拠点とした広範囲な移動が可能です。

駅周辺

駅周辺には、以下のような施設があります。

五分埔服飾特区: 台湾でも有数の衣料品問屋街で、常に多くの人で賑わっています。
台北市立聯合医院忠孝院区: 地域の中核病院で、医療機関へのアクセスも便利です。
玉成公園: 緑豊かな公園で、近隣住民の憩いの場となっています。
中坡公園: もう一つの公園で、リフレッシュできる環境を提供しています。
協和工商: 地元の商業高校です。
祐徳高級中学: 地域の高等学校です。
成徳国小、成徳国中、永春国小、永吉国小: 周辺には、小中学校も多く、文教地区としての側面も持っています。
YouBike（台北市公共自転車）捷運後山埤駅(1号出口): 公共自転車のステーションも設置されており、短距離の移動に便利です。

隣の駅

台北捷運

■南港線

* 昆陽駅 (BL21) - 後山埤駅 (BL20) - 永春駅 (BL19)

後山埤駅は、地域住民の生活を支える重要な交通拠点であると同時に、商業や教育、医療施設へのアクセスを提供する役割も担っています。駅周辺には様々な施設が集まっており、多様なニーズに応えることができるエリアと言えるでしょう。

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