後藤義隆

後藤義隆の生涯

後藤義隆（ごとう よしたか、1900年9月20日 - 1986年1月2日）は、政治家および実業家として知られる日本の人物である。彼は1期の衆議院議員と3期の参議院議員を務め、さらに弁護士としても活動した。後藤義隆は大豊殖産無尽（現在の豊和銀行）の初代社長としても名を馳せた。

学歴と初期キャリア

後藤は大分県宇佐郡安心院村（現・宇佐市）に生まれる。1922年に中央大学専門部を卒業後、大分市にて弁護士としてのキャリアをスタートさせた。彼は自身の職務に従事する傍ら、大分弁護士会の会長や大分市議会の副議長に就任し、その後も大分県議会での活動を行ったが、戦後に公職追放の対象となってしまった。

事業への転身

公職追放から数年後の1949年、後藤は大豊殖産無尽を設立し、その初代社長に就任。この会社は後に相互銀行へと転換し、豊和相互銀行となる。彼は金融の分野で目覚ましい成功を収め、経営者としての手腕を発揮した。

政治活動

1952年、後藤は公職追放が解除され、同年の第25回衆議院議員総選挙で大分1区から改進党の公認を受けて立候補。見事当選を果たす。しかし、翌年の第26回総選挙で落選し、その後、豊和相互銀行の社長職を赤松敏明に譲ったため、政治活動に専念することとなった。

その後、1956年の第4回参議院議員通常選挙では自由民主党の公認を受けて当選し、ここから3期にわたり参議院議員を勤める。彼は参議院自由民主党の副幹事長や第1次池田内閣での経済企画政務次官、第1次佐藤改造内閣での農林政務次官など、多くの重要な役割を担ってきた。

1974年、後藤は政界を引退し、同年には秋の叙勲において勲二等旭日重光章を受章した。

晩年

後藤義隆は1986年1月2日に85歳で他界した。彼の死後、正四位に叙され、多くの人々から敬愛される存在として記憶されている。彼の生涯は、弁護士から政治家、実業家へと多岐にわたる経歴を持ち、日本の政治と経済に貢献したことを証明している。

参考文献

• - 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局 (1990年)
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ (2003年) ISBN 9784816918056

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