徐鐘喆

徐 鐘喆（ソ・ジョンチョル）

徐 鐘喆は、1924年5月に韓国の慶尚南道梁山で生まれた陸軍軍人であり、多くの重要な役職を歴任した人物です。彼の本貫は達城徐氏で、旧制宮崎商業学校（現在の宮崎県立宮崎商業高等学校）を卒業後、日本の軍隊に参加しました。学徒出陣制度を利用して日本軍に入隊し、少尉としての軍歴をスタートさせました。

1946年には、警備士官学校の第1期生として卒業し、任少尉に就任しました。彼の軍人としてのキャリアは、朝鮮戦争の発生によって大きく動き出します。1950年6月10日、彼は第8連隊長として漢江の戦いに参加し、その後、第5師団第36連隊長を務めました。続く1951年には第5師団の副師団長に昇進し、同年11月には憲兵の副司令官に任命されました。

その後、徐は多くの重要なポジションを歴任します。1952年には準将として第2軍団の参謀長に就任し、1953年には第22師団長に就任しました。1954年からは陸軍歩兵学校の校長として後進の育成に努めた後、1955年には第31師団の初代師団長に任命されます。その後、1957年には第25師団長、1959年には第1軍の参謀長を経て、1960年には第6管区の司令官を務めます。さらに、1961年には陸軍本部情報参謀副長に就任し、その後も様々な役職をこなしていきます。

1963年には第3軍団の長に任命され、中将に昇進。1965年には陸軍本部情報参謀副長として合同参謀本部長も兼任しました。1966年には第1軍の司令官に就任し、1969年には大将に昇進して参謀次長として活動。9月には参謀総長にも就任し、軍内部の様々な改革に尽力しました。

1972年には予備役に編入後、大統領特別補佐官として政治的な役割も担うようになりました。1973年12月には国防部長官に任命され、国家安全保障に関する重要な政策決定に関与しました。1983年には韓国反共連盟の理事長としても活動し、1981年から1988年にかけては韓国野球委員会の初代及び2代総裁を務め、スポーツ界にも貢献しました。

また、徐 鐘喆はその貢献に対して多くの勲章を受章しています。乙支武功勲章や保国勲章統一章、さらには1952年11月28日に授与されたレジオン・オブ・メリットなどがあります。これらの勲章は、彼の軍事的な功績や国家に対するサービスを高く評価された証と言えるでしょう。これからの時代、多くの軍人の中でも徐 鐘喆のような人物が、国家や歴史にどのように影響を与えていくのか注目されます。

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