御影郡家

御影郡家の概要

御影郡家（みかげぐんげ）は、兵庫県神戸市の東灘区にある町名で、かつての旧御影町エリアの一部です。北は阪急神戸線、南はJR東海道線と接しており、地域は大きく1丁目と2丁目に分かれています。2020年の国勢調査によると、地区の世帯数は1,533世帯、総人口は3,218人。男女別では、男性が1,459人、女性が1,759人とされています。郵便番号は658-0048です。

地理的特徴

御影郡家は周囲の地理的条件によりいくつかの町と接しています。東側には東御影線を挟んで住吉本町が、西には天神川を越えて御影と接し、北側は阪急線を通じて北西には御影山手に、北東には住吉山手が存在します。南側にはJR線を挟んで御影中町と隣接し、さらに南東には住吉宮町があります。

元々、当地区は「御影町郡家」、すなわち郡家村の一部でした。昭和37年（1962年）9月30日には、JR線以南にあたる旧小字下りが分離され、以後は御影中町4丁目として再編されました。また、昭和51年（1976年）には阪急線以北が御影山手の一部として分割されるなど、地域の再編成が行われました。2008年には住居表示が実施され、御影郡家1・2丁目が成立しました。これに伴い、東灘区の他のエリアにおいても同様の住居表示が行われ、住居表示未実施地域は消滅しました。

地価と地域の経済

2014年（平成26年）1月1日付の公示地価によると、御影郡家2丁目5番21号の地点の地価は42万円/m²となっています。この数字は地域の住宅地としての価値を示すものであり、周辺環境や立地条件が影響していると考えられます。

地名の由来

「御影郡家」の名称は、明治22年（1889年）に町村制が施行される際に、御影町として合併された郡家村に由来しています。郡家とは、律令制度において郡を統治する役場を指し、この地域にはかつて菟原郡の郡衙が存在したという説が強いです。この説を支持する証拠として、旧城ノ前や大蔵の地域からは、奈良時代にさかのぼる須恵器の出土や、郡衙に関連するとの考えられる大きな掘立柱の建物跡が発見されています。

施設と学校

御影郡家には地域住民のための重要な施設がいくつか存在します。例えば、弓弦羽神社や香雪美術館、御影教会などがあります。また、地域の教育機関としては、神戸市立御影北小学校や神戸市立御影中学校があり、子どもたちの学びの場を提供しています。

このように、御影郡家は歴史的背景から多様な地理的特徴、地域の文化や教育の面でも重要な役割を果たしている地域です。

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