徳之山八徳橋

徳之山八徳橋

概要

徳之山八徳橋（とくのやまはっとくばし）は、岐阜県揖斐郡揖斐川町に所在する国道417号徳山バイパスに架かるエクストラドーズド橋です。この橋は徳山ダムによって形成されたダム湖を横断しており、全長は503メートル、幅は7メートルです。特筆すべきは、その支間割が139.7メートル + 220.0メートル + 139.7メートルというものであり、特に支間長220メートルの部分は、PCエクストラドーズド橋としては世界最長となっています。

この橋は2006年9月22日に竣工し、施工は独立行政法人水資源機構の徳山ダム建設所が担当しました。総工費は約102億円にも及び、その一部はプレストレスト・コンクリート技術を使用した精巧な技術で支えられています。架設には片持ち架設工法が採用され、その構造は3径間連続エクストラドーズドラーメン箱桁橋という先進的な技術が使用されています。

特徴

徳之山八徳橋は、国道417号の付け替えに伴い設置された橋の中で最も規模が大きいものです。急峻な斜面を結びつける役割を果たしており、ダム建設によって生まれた貯水池を横切る必要があるため、その設計には特に工夫が凝らされています。橋の名前「八徳」は、ダム湖に沈んでしまった徳山村にあった八つの集落（下開田、上開田、徳山、塚、門入、櫨原、戸入、山手）に由来しており、地域の人々の発展を願う意味が込められています。

アクセス

徳之山八徳橋へのアクセスは、名神高速道路の「大垣IC」から国道258号及び21号を経由し、国道417号を進むことが一般的です。おおよそ所要時間は車で約1時間20分です。この橋は地域の交通の要所として重要な役割を果たしており、地元住民や観光客にとって欠かせない存在となっています。

表彰

この橋はその優れた設計により、平成19年度にプレストレストコンクリート技術協会賞の作品部門で受賞しました。これは技術的な挑戦やエンジニアリングの革新性が評価された結果です。

関連項目

徳之山八徳橋の建設は、徳山ダムと密接に関連しています。徳山バイパスと国道417号とともに地域の交通インフラを支え、岐阜県内での重要な機能を果たしています。

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