織田絆誠

織田 絆誠について

織田絆誠（おだ よしのり、本名：金 禎紀）は、1966年10月23日に大阪生まれの在日韓国人のヤクザです。彼は現在、指定暴力団・絆會の会長として知られています。

人物背景

織田は在日韓国人の三世として、彼の人生は大阪市で始まりました。彼には姉が一人、兄が二人いたこともあり、家庭の影響を受けつつ成長しました。彼の人生のモットーは「ヤクザはヤクザらしく」であり、ヤクザに込めた強い思いを示しています。

ヤクザの道への入り口

織田がヤクザの道に足を踏み入れたのは、18歳の時でした。彼の父が服役していた頃、織田は張本組に預けられることで、ヤクザの世界に関わるようになります。数年後、彼は若頭にまで昇進しましたが、酒梅組の「山口組と喧嘩するな」という不文律に不満を持ち、指を詰めることで組を脱退しました。

1988年には、彼が憧れていた四代目山口組倉本組の組長、倉本広文から盃をもらい、正式に倉本組の若衆となりました。その後、1990年に起きた「山波抗争」に参加し、銃撃事件の首謀者として逮捕され、12年の懲役刑を受けて徳島刑務所に服役します。

神戸山口組との関係

彼の人生において大きな転機となったのは、2015年のことでした。所属していた四代目山健組が六代目山口組から離脱し、井上邦雄らによって設立された神戸山口組の傘下に入ったのです。この時、織田は山健組の一幹部でありましたが、神戸山口組直参に昇格し、「若頭補佐」という重要な役職に就きました。その後も、若頭代行や副組長などの地位に上昇し、メディアでの露出も増えました。

脱退と襲撃事件

2017年4月には、神戸山口組を脱退し、自ら「任侠団体山口組」を結成しました。しかし、同年の9月には、自宅近くで古巣の神戸山口組系組員に襲撃され、危険な状況に直面することとなります。護衛を付けた車が襲撃され、ボディーガードが拳銃で撃たれるという悲劇的な事件が起こりました。

織田家の背景

織田絆誠の家族もまた、彼の人生に影響を与えた人物たちです。祖父は金燕西で、韓国済州島出身であった彼は、「大阪府協和会」の副会長を務めていました。また、父親の新一も通名のヤクザであり、酒梅組傘下の張本組の組長・張本正来と兄弟分だったことが知られています。

総括

織田絆誠の生涯やヤクザとしてのキャリアは、暴力団の背後にある複雑な人間関係や組織文化を象徴するものです。彼の物語は、ヤクザ社会の内部での権力闘争や忠誠心の重要性を浮き彫りにしており、現代のヤクザについて考える上で興味深い事例と言えるでしょう。

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