徳島医科大学 (旧制)

徳島医科大学の概要とその沿革

徳島医科大学（とくしまいかだいがく）は、1948年に設立された官立の医科大学です。この大学の成立は、戦後の医学教育に重要な位置を占めることになりました。その前身である旧制徳島医学専門学校は、1943年に設立の認可を受け、1945年には官立に移行し、名称も改められました。大学としての徳島医科大学は、他の官立医学専門学校と同騒いで旧制大学に昇格し、医学部として徳島大学に編入される形で存在しています。

旧制徳島医学専門学校の設立

旧制徳島医学専門学校は、第二次世界大戦中の1943年に設立されました。1944年には基礎学校舎へ移転し、授業が行われましたが、1945年の空襲によって附属医院が焼失してしまいます。その後、学校の運営は非常に困難な状況に置かれましたが、同年8月には美馬郡穴吹町に疎開しました。終戦後の1945年9月には、元の大学所在地に復帰しましたが、附属医院は再建中に再び火災で被害を受けます。このような状況の中、1947年には旧制大学昇格のA級評価を受けたため、新たな道筋が開かれました。

大学としての設立と発展

1948年2月、大学令に基づき官立徳島医科大学が正式に設置されました。学部は修業年限4年とされ、旧制専門学校および徳島高等学校を吸収する形でスタートしました。また、附属医院も改称されました。1949年には厚生女学部が設置され、看護師養成のための教育も始まりました。大学としての活動は順調に進み、1951年には新制医学部が発足し、さらに発展を続けます。

校舎と附属病院の変遷

徳島医学専門学校設立の初期には仮校舎が利用されていましたが、戦後間もなくの1944年には昭和町に新たな校舎が移転しました。そして1947年には、徳島市蔵本町の旧陸軍施設跡地が新しい校地となり、その後、現在の徳島大学医学部に引き継がれることになります。

附属病院についても、当初は市民病院を改めて附属医院としましたが、空襲によって焼失した後は仮診療所が設置され、さらなる発展を見せました。1948年には再び新蔵町に分院を設けるなど、医療と教育両面での役割を果たしています。

歴代校長・学長

徳島医学専門学校および徳島医科大学の歴代の校長や学長には、中田篤郎や高森時雄といった重要な人物が名を連ねています。彼らは大学の基盤を整え、学部の設立や教育課程の充実に寄与しました。

結論

現在、徳島医科大学は徳島大学医学部として継承され、地域医療において重要な役割を果たしています。医療関連の教育に関心がある人々にとって、この大学の歴史やその発展の過程は非常に重要な教訓となることでしょう。今後も、医学教育の充実と医療の発展を推進するために、その役割を引き続き果たしていくでしょう。

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