志摩ノ海航洋

志摩ノ海 航洋

志摩ノ海 航洋（しまのうみ こうよう）、1989年7月11日生まれの力士です。三重県志摩市の出身で、現在は木瀬部屋に所属しています。本名は福薗 航洋（ふくぞの こうよう）で、結婚前は「濱口」の姓を持っていました。身長179cm、体重154kgの身体を持ち、2021年3月には西前頭3枚目という最高位を達成しました。彼の趣味はトレーニングや懐メロの鑑賞で、特に河島英五の曲を好みます。好きな食べ物は肉で、寿司を苦手としています。目標としている力士は武双山や琴奨菊で、ライバル関係にあるのは英乃海です。

来歴

志摩ノ海は、布施田小学校3年生の時に相撲を始め、志友館相撲道場で稽古に励みました。和具中学校在学中には複数の相撲部屋からスカウトされましたが、入門には至らず、小学校を通じて相撲を主に、余暇には野球も行っていました。しかし、中学校を卒業後には明徳義塾高校に進学し、相撲に本格的に取り組むことへつながりませんでした。その後、近畿大学に進学し、相撲部では新人選手権大会で優勝を飾るなどの成績を残しましたが、個人戦では目立った成績を収めるには至りませんでした。

大学卒業後、大相撲の世界へ入る決意をした志摩ノ海は、木瀬部屋に入門し2012年5月場所で初土俵を踏みました。初の番付載名となった同年7月場所では、7戦全勝での序ノ口優勝決定戦に挑みましたが、岩崎に敗北し優勝を逸しました。その後2場所連続で全勝を記録しますが、同様に優勝ではなく、2013年1月場所でようやく三段目の優勝を果たしました。この時の活躍により、次の場所では十両昇進の期待を高めました。

しかし、昇進を目指す矢先に負った膝の怪我に悩まされ、数回にわたる休場を余儀なくされます。2014年7月場所で復帰し、序ノ口優勝を果たすも、その後の合戦での成果は波がありました。それでも2016年にはついに十両に昇進し、2021年には自己最高位となる西前頭3枚目の座を獲得しました。

取り口とスタイル

志摩ノ海は、四股名を新十両昇進時に改め、相撲は体をしっかりと丸めて相手を押し出すスタイルが特徴です。おっつけを得意とし、基礎を徹底することで独特の押し相撲を展開します。彼の取り口は、相手を押し返す力強い一気のハズ押しが理想であり、相手の体格にとらわれることなく動きます。「しぶといおっつけ」と評される彼の相撲術は、相手よりも自らの技術に自信を持ち、持ち味を生かした攻撃を展開します。

人物像

志摩ノ海は非常に人懐っこく、周囲からは明るい印象があります。彼の趣味である漫才や映画、音楽を愛する姿勢は、土俵外でも彼を支える要素となっています。2021年には元関脇・逆鉾の長女と結婚し、祝賀会は多くのファンや関係者に囲まれました。この結婚により、志摩ノ海は次世代の力士としての新たな階段を歩み始めました。

未来への展望

志摩ノ海は、後輩力士たちにぜひその姿勢を見習ってほしいと願っています。強い意志を持つ彼の今後の活躍に注目が集まる中、さらなる高みを目指して精進し、三重県からの新たな横綱誕生を夢見ています。

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