志摩横山駅

志摩横山駅について

志摩横山駅（しまよこやまえき）は、三重県志摩市阿児町鵜方に位置し、近畿日本鉄道（近鉄）志摩線の一部を担う重要な駅です。この駅の駅番号はM90で、利用者にとって便利な交通手段として広く親しまれています。

駅の歴史

志摩横山駅の歴史は長く、1929年に志摩電気鉄道が開通する際に「鵜方口駅」として開業しました。1944年には、志摩電気鉄道が他の6社と合併し、三重交通志摩線の駅となりました。その後、1946年に「志摩横山駅」と改名されました。1964年に三重交通の鉄道事業が分離され、三重電気鉄道の駅となり、1965年からは近畿日本鉄道の一部として運営されています。

駅は1969年に改良工事のために一時営業を休止し、1970年に標準軌化が完了し営業を再開しました。1993年には周辺の区間が複線化され、2015年にはPiTaPaカードが導入されるなど、近代化が進んでいます。

駅の構造

志摩横山駅は、2面2線を持つ相対式ホームの地上駅であり、ホームは2両に対応しています。駅舎は存在せず、出入口から直接ホームにアクセスできます。無人駅でありながら、ワンマン運転の列車ではドアカットによる降車時集札が行われ、ICカードの導入により全てのドアが開くように改善されています。

自動券売機や自動改札機は設置されておらず、乗車駅証明書発行機が設置されています。PiTaPaおよびICOCAカードの利用方法は、専用の簡易改札機によって行われます。

利用状況

志摩横山駅の乗降人員は年ごとに変動があり、2023年11月の調査では91人が確認されました。過去数年間のデータを見てみると、2015年の185人から徐々に減少傾向が見えます。これは、駅周辺の交通事情や住民の移動パターンに影響を与えていると考えられます。

駅周辺情報

駅周辺には観光名所や便利な施設が点在しています。特に、横山展望台へのアクセスが良く、約3km、徒歩で約1時間の距離にあります。また、三重県立志摩病院や国道167号も近く、交通の要所としての役割を果たしています。

さらに、駅には直接乗り入れるバス路線はありませんが、国道167号沿いにある横山登山口停留所から三重交通のバスが利用できます。主要なバス系統としては、60系統や70系統が存在し、地域内の移動に便利です。

隣接する駅

志摩横山駅の隣には穴川駅（M89）があり、その後に鵜方駅（M91）があります。近鉄志摩線の重要な拠点として、周辺地域とのアクセスを提供しています。

結論

志摩横山駅は、近鉄志摩線の一環として地域住民や観光客にとって便利な駅であり、歴史や交通機関の近代化が進む中でその存在意義が一層高まっています。周辺の自然景観や観光スポットへのアクセスも良好で、多くの人々に利用されています。

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