忻州

忻州（きんしゅう）は、中国にかつて存在した州であり、隋代から民国初年にかけて、現在の山西省忻州市一帯に設置されていました。

歴史

隋代:
598年（開皇18年）：隋により秀容県に忻州が置かれました。
607年（大業3年）：州が廃止され郡が置かれると、忻州は廃止。秀容県は雁門郡に編入されました。
608年（大業4年）：楼煩郡が置かれると、秀容県は楼煩郡に編入。
唐代:
618年（武徳元年）：唐により隋の楼煩郡秀容県の地に忻州が再び置かれました。
742年（天宝元年）：忻州は定襄郡と改称されました。
758年（乾元元年）：定襄郡は忻州の称にもどされました。当時の忻州は河東道に属し、秀容・定襄の2県を管轄していました。
北宋代:
忻州は河東路に属し、秀容・定襄の2県を管轄していました。
金代:
忻州は河東北路に属し、秀容・定襄の2県に加え、忻口・雲内・徒合・石嶺の4鎮を管轄していました。
元代:
忻州は冀寧路に属し、秀容・定襄の2県を管轄していました。
明代:
忻州は太原府に属し、定襄県1県を管轄していました。
清代:
1724年（雍正2年）：忻州は直隷州に昇格しました。忻州直隷州は山西省に属し、定襄・静楽の2県を管轄していました。
中華民国:
1912年：忻州直隷州は廃止され、忻県と改められました。

このように、忻州は時代によって所属や管轄地域が大きく変動し、その歴史は複雑に入り組んでいます。隋代に始まり、唐、宋、金、元、明、清を経て中華民国に至るまで、行政区分や名称の変更を繰り返しながら、この地域を統治する重要な拠点であり続けました。

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