思秋期から…男と女

アルバム「思秋期から…男と女」

岩崎宏美の5枚目のオリジナル・アルバム「思秋期から…男と女」は、1977年に発売された作品で、時を超えて多くの音楽ファンに愛され続けています。このアルバムには、彼女の代表曲である「思秋期」が収められており、全12曲から成る充実した内容となっています。発売はビクター音楽産業（現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント）で、規格品番はSJX-20017です。

アルバムの特徴と楽曲について

このアルバムは、シングルの作詞において、阿久悠が全ての曲で起用されていますが、アルバム全曲の作詞を担当したのはこの作品が初めてであり、唯一のケースです。そのため、阿久悠の独特の世界観が色濃く反映された楽曲たちが揃っています。作曲は、大野克夫、川口真、三木たかしの3人がそれぞれ4曲ずつ担当しており、力強いメロディと緻密な編曲が特徴的です。

特に、A面の2曲目に収録された「ランボルギーニが消えて」は、イントロとコーダにスポーツカーのエンジン音が効果的に使われており、ファンの間で注目を集めました。しかし、実際に使用されている音はポルシェからの録音であるため、リスナーからの指摘もありました。

アルバムのリリースと再発

オリジナル盤のリリース以来、このアルバムは1991年に『二十才前…』とのカップリングで初のCD-DA化を果たしましたが、その際「ランボルギーニが消えて」は収録されませんでした。その後、1994年に単独でCD化され、同時に「ランボルギーニが消えて」も初めてCD化されました。さらに2007年には紙ジャケットで復刻され、その際には原曲には未収録だった「思秋期」のB面曲「折れた口紅（ルージュ）」がボーナストラックとして追加されています。

収録曲一覧

このアルバムには以下の楽曲が収録されています：

Side-A

1. 思秋期
    作曲・編曲：三木たかし
    （11枚目のシングルA面曲）
2. ランボルギーニが消えて
    作曲・編曲：三木たかし
3. 男と女
    作曲・編曲：三木たかし
4. 恋夏期
    作曲・編曲：三木たかし
5. 個人指導
    作曲・編曲：川口真
6. 煙草の匂いがする
    作曲：川口真、編曲：船山基紀

Side-B

1. メランコリー・ジュース
    作曲：川口真、編曲：船山基紀
2. 幸福号出帆
    作曲・編曲：川口真
3. チェイス
    作曲：大野克夫、編曲：船山基紀
4. ピアノ弾きが泣かせた
    作曲：大野克夫、編曲：萩田光雄
5. ウェルカム・ホテル
    作曲：大野克夫、編曲：萩田光雄
6. BOO BOO
    作曲：大野克夫、編曲：船山基紀

ボーナストラック（2007年盤）

• - 折れた口紅（ルージュ）

    作詞：阿久悠、作曲・編曲：三木たかし
    （11枚目のシングル「思秋期」のB面曲）

岩崎宏美の「思秋期から…男と女」は、彼女のキャリアにおいても非常に重要な作品であり、その歌詞や音楽に込められた情熱は、聴く人に深い感動を与え続けています。

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