怪 (ムック)

『怪』(かい、KWAI)



『怪』は、株式会社KADOKAWA(旧角川書店)が発行していた、妖怪をテーマにした季刊ムックです。1997年に世界妖怪協会より創刊され、水木しげる荒俣宏京極夏彦多田克己村上健司といった著名な作家陣が中心となって執筆していました。妖怪という特異なテーマを深く掘り下げ、小説、漫画、評論、エッセイなど、多彩なジャンルの作品を掲載していました。

特徴



  • - 豪華な執筆陣: 妖怪研究の第一人者から人気作家まで、幅広い分野の専門家が参加し、質の高いコンテンツを提供していました。
  • - 京極夏彦によるアートディレクション: 全てのカバーデザインは、アートディレクターでもある京極夏彦が担当。独特な世界観を創り出していました。
  • - 単行本との連動: 掲載作品を収録した単行本には、雑誌と同じ字体の「怪」のロゴが入り、「KWAI BOOKS」と表記されていました。
  • - メディアミックス展開: 雑誌の刊行だけでなく、ラジオ番組「「怪」ラヂヲ〜妖怪の周辺〜」の放送や、イベント「お化け大学校」の創設など、多角的なメディアミックスを展開しました。

歴史



  • - 1997年: 『季刊 怪(KWAI)』創刊。当初は季刊誌として発行されていました。
  • - 2001年: vol.0011でリニューアル。「季刊」の表記が消え、刊行ペースが変更されました。
  • - 2004年: 本誌連載の京極夏彦による『後巷説百物語』が第130回直木三十五賞を受賞。
  • - 2007年: 姉妹誌として『コミック怪』が創刊。
  • - 2009年: vol.0026で2度目のリニューアル。「お化け大学校」が創設されました。このリニューアル以降、表紙が水木しげるの絵に変わり、連載小説などの掲載が増加しました。
  • - 2010年: 「怪」公式サイトが「化け大倶楽部」へリニューアル。
  • - 2011年: 動画配信サイト「Fan+(ファンプラス)」に「お化け大学校 Fan+校」が開設。
  • - 2015年: vol.0046発売直前の11月30日に水木しげるが死去。本誌連載の絵物語『怪画談』が遺作となりました。
  • - 2016年: vol.0049で3度目のリニューアル。背表紙から執筆陣の名が消え、水木しげるは「Special Thanks to 水木しげる」と表記されるようになりました。
  • - 2019年: 怪談専門誌『』と合併し、新雑誌『怪と』にリニューアル。

主な連載



小説




漫画




その他




主な執筆陣



五十音順

化野燐、荒俣宏、今井美保、岩井志麻子大塚英志恩田陸唐沢なをき京極夏彦小松和彦、杉岡幸徳、多田克己畠中恵みうらじゅん水木悦子水木しげる宮部みゆき村上健司、室井大資

主催賞




関連書籍




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