怪奇大家族

怪奇大家族

『怪奇大家族』は、2004年にテレビ東京系列で放送された特撮テレビドラマ。ホラー映画『呪怨』の清水崇が企画・原案・監督を務め、アンダーグラウンドな作品を手がける豊島圭介、山口雄大、村上賢司らが監督として参加。「思いっきり怖がらせた後に笑わせる」をコンセプトに、脱力系のホラーコメディドラマとして制作されました。

概要

本作は、ホラーを基調としながらも、多くのコメディ要素やパロディが盛り込まれているのが特徴です。例えば、第9話では『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の内容を大胆にパロディ化するなど、サブカルチャー好きにはたまらない仕掛けが満載です。深夜帯の放送ながら、その独特な世界観がカルト的な人気を集め、2006年にはチャンネルNECOで再放送もされました。

ストーリー

物語は、忌野家という一風変わった家族が、開かずの間がある家に引っ越してくることから始まります。一家の祖父である淵男が、家族に不吉な出来事を告げようとした矢先に急死。その夜、開かずの間の扉が開き、死んだはずの淵男が幽霊となって現れ、主人公である長男・清四に霊能力を託し、家族の危機を救う使命を与えます。こうして、忌野家は次々と起こる怪奇現象に巻き込まれていくことになります。

登場人物

忌野 清四（いまわの きよし）
演：高橋一生
忌野家の長男。フリーターで家族からの信頼は薄いが、幽霊となった祖父によって霊能力を覚醒させられ、家族を守る使命を背負う。
忌野 恐子（いまわの きょうこ）
演：渋谷飛鳥
忌野家の長女。高校生。霊能力はあるものの、オカルトを一切信じない現実主義者。
忌野 治虫（いまわの おさむ）
演：モロ師岡
忌野家の婿養子。オカルト好きだが霊感は全くない。どこか抜けているが憎めない存在。
忌野 幽子（いまわの ゆうこ）
演：室井滋
忌野家の母。霊感はあるが天然ボケな性格で、怪奇現象をあまり気にせず楽しんでいる。
忌野 淵男（いまわの ふちお）
演：藤村俊二
忌野家の祖父。幽霊となって現れ、清四にアドバイスを送るが、どこか頼りない。
忌野 キワ（いまわの キワ）
演：石井トミコ
忌野家の祖母。元イタコ。普段はボケているが、重要な場面で力を発揮する。
忌野 シバ（いまわの シバ）
演：元泉ぽん太
忌野家で飼われている柴犬。霊能力があるのかは不明。
女幽霊アサミ
演：渋谷亜希
清四につきまとう幽霊。振られた恨みから自殺し幽霊となった。

スタッフ

企画監修・原案：清水崇、豊島圭介
監督：清水崇、豊島圭介、山口雄大、村上賢司
脚本：新田隆男、加藤淳也、千葉雅子、向井康介
特殊造型：原口智生
音楽：遠藤浩二

放送局

テレビ東京系列のほか、テレビ大阪、テレビ北海道、テレビせとうち、テレビ新潟など、多くの地方局で放送されました。

映像ソフト

全13話を収録したDVDボックスが2005年に発売されています。

参考文献

宇宙船 Vol.118（2005年5月号）

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