恋のひとこと

恋のひとこと (Somethin' Stupid)

カーソン・パークスが作詞作曲し、フランク・シナトラと娘のナンシー・シナトラのデュエットで1967年に大ヒットした「恋のひとこと」（原題：Somethin' Stupid）は、時代を超えて多くの人々に愛される楽曲です。

フランク＆ナンシー・シナトラによるオリジナル版

作者カーソン・パークスは、ヴァン・ダイク・パークスの兄。オリジナルはカーソンが1966年に妻のゲイル・フットと「カーソン・アンド・ゲイル」名義で発表したアルバム『San Antonio Rose』に収録されていました。

フランク・シナトラとナンシー・シナトラは、1967年2月1日にこの曲を録音。ビリー・ストレンジのアレンジで、同年3月にシングルA面としてリリースされました。ビルボードHot 100では、4月15日から5月6日まで4週連続で1位を獲得。イージーリスニング・チャート、全英シングルチャートでも1位に輝き、ゴールドディスクにも認定されました。

多彩なカバーバージョン

「恋のひとこと」は、数多くのアーティストによってカバーされています。以下に代表的なバージョンを紹介します。

マーヴィン・ゲイとタミー・テレル: 1967年のアルバム『ユナイテッド』に収録。ソウルフルな二人の歌声が魅力です。
ポール・モーリア・グランド・オーケストラ: 1967年のアルバム『Le Grand Orchestre De Paul Mauriat – Album Nº 5』に収録。美しいオーケストラアレンジが印象的です。
ピーチズ&ハーブ: 1968年のアルバム『Golden Duets』に収録。R&Bデュオによる甘い歌声が楽しめます。
メリー・ホプキンとエドワード・モーリス・ジョーンズ: 1968年リリースのEPに収録後、1996年に再収録。ウェールズ語で歌われています。
ロビー・ウィリアムズとニコール・キッドマン: 2001年のアルバム『Swing When You're Winning』に収録。シングルカットもされ、イギリス、イタリア、ニュージーランドなどで1位を獲得しました。
竹内まりやと大滝詠一: 2003年の竹内まりやのアルバム『Longtime Favorites』に収録。大滝詠一が生前最後に公式に参加した楽曲としても知られています。大滝詠一は実の娘とのデュエットを考えていたものの実現せず、竹内まりやとのデュエットに至ったというエピソードがあります。
マイケル・ブーブレとリース・ウィザースプーン: 2013年のアルバム『To Be Loved』に収録。ジャズの雰囲気漂うアレンジが特徴です。
細野晴臣とアン・サリー: 2013年のアルバム『Heavenly Music』に収録。独特の浮遊感のあるアレンジが魅力です。

「恋のひとこと」は、様々なアーティストによって新たな魅力が引き出され、世代を超えて愛される名曲として輝き続けています。

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