恋の曼珠沙華

美空ひばり『恋の曼珠沙華』

『恋の曼珠沙華』は、1962年9月5日に日本コロムビアから発売された美空ひばりのシングルです。このシングルは、ひばり自身が主演を務めた東映映画『三百六十五夜』の主題歌として制作されました。ジャケットには、映画で共演した高倉健との印象的なワンシーンが使用されています。

A面『恋の曼珠沙華』

A面には、二葉あき子のカバーである『恋の曼珠沙華』が収録されています。この曲は、佐伯亮による編曲が施されており、その功績が認められ、第4回日本レコード大賞編曲賞を受賞しました。ひばりは、自身の得意とするスウィング・ジャズを基調とした曲調を、情感豊かに歌い上げています。

B面『三百六十五夜』

B面には、霧島昇・松原操のカバーである『三百六十五夜』が収録されています。この曲は、ひばりが1987年に入院する2週間前の4月7日に日本テレビで放映された『コロムビア演歌大行進』に出演した際にも披露されており、『リンゴ追分』、『愛燦燦』、『好きなのさ』と共に歌唱されました。

この曲の歌詞については、オリジナル版では2番の歌詞が「我ゆえ歩む 道頓堀の」となっている箇所が、映画の内容に合わせて「我ゆえ歩む 箱根の峠」に変更されています。

補足

ちなみに、美空ひばりのデビュー作である『河童ブギウギ』は、霧島昇が歌った『楽しいささやき』のB面でした。この点からも、ひばりと霧島には浅からぬ縁があったと言えるでしょう。

収録曲

両曲ともに、作詞は西條八十、作曲は古賀政男、編曲は佐伯亮が担当しています。演奏は、原信夫とシャープス・アンド・フラッツ、高珠恵ストリングスが担当しました。

1. 恋の曼珠沙華
2. 三百六十五夜

関連情報

このシングルが発売された1962年は、日本の音楽史においても重要な年であり、多くの名曲が生まれた年でもあります。

もう一度検索