恵那駅

恵那駅：中央本線と明知線の交差する歴史ある駅

岐阜県恵那市大井町に位置する恵那駅は、東海旅客鉄道（JR東海）中央本線と、第三セクター鉄道である明知鉄道明知線の接続駅です。JR東海の駅番号はCF17、明知鉄道では11番となっています。明知線は恵那駅を起点としており、両路線の重要な拠点となっています。

歴史を刻む恵那駅

恵那駅の歴史は古く、1902年（明治35年）12月21日、官設鉄道多治見～中津川間の開通と同時に大井駅として開業しました。その後、幾多の路線の開通・廃止を経て、1963年（昭和38年）に現在の恵那駅に改称されました。国鉄時代には、岩村電気軌道や北恵那鉄道大井線が乗り入れていた時期もありましたが、現在ではJR中央本線と明知鉄道明知線の2路線のみとなっています。国鉄分割民営化（1987年）により、JR東海が駅を継承し、現在に至っています。1995年には自動改札機が導入され、2006年にはICカード「TOICA」の利用が可能となりました。

駅構造と利用状況

JR東海の恵那駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の地上駅です。上り列車は特急を除き、副本線である1番線に発着します。2つのホームは跨線橋で連絡しており、エレベーターも設置されています。駅舎は南側に位置し、業務委託駅として中津川駅が管理しています。

一方、明知鉄道の恵那駅は、JR東海の1番線の東側に位置する頭端式ホーム1面1線の地上駅です。JRのホームとは網で仕切られており、中央本線との連絡線は撤去されているため、物理的には線路は繋がっておりません。駅舎はJR駅舎の東側にあり、2階には歯科医院が入居しています。明知鉄道の窓口では、一日フリー切符や硬券の乗車券などを販売しています。JRの近距離乗車券も販売していますが、ICカード対応機器は設置されていません。

恵那駅の1日の平均乗降客数は、岐阜県統計書や恵那市統計書を参照する必要がありますが、恵那市の中心駅として、多くの乗客が利用しています。

恵那駅周辺

恵那駅周辺は、駅を中心に市街地が形成されており、多くの商業施設が集中しています。駅前にはバス・タクシー専用のロータリーと一般乗用車用のロータリーがあり、恵那駅前バスのりばも設置されています。大型スーパーや専門店、飲食店などが揃っており、生活利便性が高いエリアです。また、歴史的な中山道大井宿も駅から比較的近い距離にあります。

さらに、恵那駅周辺には、東海自然歩道、岐阜放送恵那ラジオ中継局、東海ラジオ放送恵那中継局、恵那峡、中山道広重美術館、恵那市観光物産館「えなてらす」、恵那市役所、恵那文化センター、恵那市中央図書館などの施設があり、観光や文化拠点としても機能しています。教育施設としては、恵那市立大井小学校、恵那市立長島小学校、恵那市立恵那東中学校、岐阜県立恵那高等学校、岐阜県立恵那農業高等学校などがあります。

交通アクセスとしては、中央自動車道の恵那インターチェンジも比較的近く、車でのアクセスも良好です。バス路線は東濃鉄道バスが中津川市内や恵那市内各地区を結んでいます。

隣の駅

JR東海 中央本線
美乃坂本駅 - 恵那駅 - 武並駅

明知鉄道 明知線
恵那駅 - 東野駅

恵那駅は、歴史と現代が調和した、恵那市の中核を担う重要な駅です。

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