悲しみがとまらない

悲しみがとまらない (I CAN'T STOP THE LONELINESS)

杏里の14枚目のシングルとして1983年1[[1月5日]]にリリースされた「悲しみがとまらない」は、彼女の代表曲の一つとして知られています。フォーライフ・レコードから発売されました。

解説

この曲は、「オリビアを聴きながら」、「CAT'S EYE」、「SUMMER CANDLES」と並び、杏里の代表曲として広く認知されています。翌月に発売された6枚目のオリジナルアルバム『Timely!!』からの先行シングルであり、初のプロモーションビデオが制作された楽曲でもあります。

制作の背景

編曲を手掛けた角松敏生によると、当時杏里と同じ事務所に所属していた縁からプロデューサーを任されたとのことです。角松は、「CAT'S EYE」に続くヒット曲を出すために、幅広い層に受け入れられるよう、当時の歌謡ポップス界で旬の作詞家であった康珍化と作曲家であった林哲司に作詞・作曲を依頼しました。角松自身はプロデューサーとして、楽曲の方向性やコンセプトを提示し、制作を統括しました。

この戦略が功を奏し、「悲しみがとまらない」はチャートで連続ヒットを記録し、現在ではスタンダードソングとして親しまれています。角松敏生にとっても、プロデューサーとしてのキャリアを築く上で重要な楽曲となりました。杏里自身も、当時「CAT'S EYE」よりもこの曲が好きだと語っていました。

再発盤

1988年には8センチCDによるCDシングル盤が発売されました。CDシングル盤のカップリングには、『Remember Summer Days』の代わりに『Timely!!』から『CAT'S EYE (NEW TAKE)』が収録されています。『Remember Summer Days』は、2008年7月にリマスタリング紙ジャケット盤で再発された『Timely!!』のボーナストラックとして、リリースから25年目に初めてCD化されました。

チャート成績

前作『CAT'S EYE』に続き、オリコンのシングルチャートでトップ10入りを果たし、TBS系の音楽番組「ザ・ベストテン」でも9週間トップ10にランクインするなど、連続大ヒットを記録しました。

エピソード

「ザ・ベストテン」に出演した際、杏里が歌唱中に側に座っていたチンパンジーが彼女の太腿を触るというハプニングが発生しました。杏里は笑いをこらえきれずに歌えなくなり、このシーンは「ザ・ベストテン」の名場面集として度々紹介されています。また、2019年には韓国のミュージシャン、Night Tempoによる「Remember Summer Days」のリミックス版が発表されました。

カバーバージョン

リリースから25周年にあたる2008年1[[1月5日]]には、稲垣潤一と小柳ゆきのデュエットによるカバーシングルがリリースされました。2021年にはDEENによってもカバーされ、配信限定シングルとしてリリースされています。

収録曲

レコード盤

1. 悲しみがとまらない
作詞：康珍化、作曲：林哲司、編曲：角松敏生・林哲司
2. Remember Summer Days
作詞・作曲・編曲：角松敏生

CDシングル盤

1. 悲しみがとまらない
作詞：康珍化、作曲：林哲司、編曲：角松敏生・林哲司
2. CAT'S EYE (NEW TAKE)
作詞：三浦徳子、作曲：小田裕一郎、編曲：角松敏生

参加ミュージシャン

ドラム - 菊地丈夫
ベース - 青木智仁
ギター - 角松敏生
ピアノ - 友成好宏
シンセ - 野力奏一
パーカッション - 磯広行
コーラス - EVE
トランペット・ソロ - 数原晋
サックス - 鈴木明男
ホーン・アレンジ - 磯広行
* ストリングス・アレンジ - 瀬尾一三

稲垣潤一&小柳ゆきのカバー

稲垣潤一が小柳ゆきとのデュエットでカバーした「悲しみがとまらない」は、稲垣潤一&小柳ゆき名義で47枚目のシングルとしてリリースされました。稲垣のシングルとしては初のデュエット曲です。

DEENのカバー

DEENによるカバーバージョンは、2021年1月5日に配信限定シングルとしてリリースされました。DEENのカバーアルバム『POP IN CITY 〜for covers only〜』にも収録されています。

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