惜春 (1967年の映画)

『惜春』（せきしゅん）は、1967年に公開された中村登監督による日本のドラマ映画です。平岩弓枝の原作を基に、平岩弓枝と中村登自身が脚色を手がけました。制作は岸本吟一、撮影は竹村博、美術は梅田千代夫、音楽は佐藤勝が担当しています。主演は新珠三千代で、香山美子、加賀まりこ、平幹二朗、森光子、東野英治郎などが脇を固めています。

物語は、新堂藤代（新珠三千代）を中心に、家族の絆や女性の生き方を描いています。新堂家の人々、喜久子（香山美子）、桃子（加賀まりこ）らが織りなす人間模様が、美しい映像と音楽によって彩られています。

本作は、第17回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映され、海外でも評価されました。また、国内では、1967年の第22回毎日映画コンクールで、竹村博が撮影賞、梅田千代夫が美術賞、田中俊夫が録音賞を受賞しています。さらに、同年には、竹村博が第11回三浦賞も受賞しています。

主なスタッフ

監督: 中村登
脚色: 平岩弓枝、中村登
原作: 平岩弓枝
製作: 岸本吟一
撮影: 竹村博
美術: 梅田千代夫
音楽: 佐藤勝
録音: 田中俊夫
照明: 飯島博
編集: 浦岡敬一

主なキャスト

新堂藤代: 新珠三千代
新堂喜久子: 香山美子
新堂桃子: 加賀まりこ
勝間譲吉: 平幹二朗
はつ: 森光子
曽我: 東野英治郎
持井啓二: 早川保
醍醐久米吉: 伊志井寛
加代: 柴田美保子
小倉弁護士: 永井智雄
村越亮: 横内正
村越たづ: 村瀬幸子
勝間美根子: 木村俊恵

受賞歴

1967年 第22回毎日映画コンクール
撮影賞: 竹村博
美術賞: 梅田千代夫
録音賞: 田中俊夫
1967年度 第11回三浦賞: 竹村博

映画『惜春』は、家族の愛、葛藤、そしてそれぞれの人生の選択を描いた作品として、今もなお多くの人々に感動を与え続けています。美しい映像と音楽、そして豪華なキャストによる演技が、物語に深みを与え、観る者の心に深く響きます。

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