愛・地球博記念公園駅

愛・地球博記念公園駅：愛知万博のレガシーと未来をつなぐ駅

愛・地球博記念公園駅は、愛知県長久手市茨ヶ廻間にある愛知高速交通東部丘陵線の駅です。2005年開催の日本国際博覧会（愛知万博）の長久手会場北ゲートに最も近い駅として開業しました。当初は『万博会場駅』という駅名でしたが、2006年4月1日に現在の駅名に改称されました。愛・地球博記念公園のすぐそばに位置し、同時に愛知県立大学にも近いことから、地域住民や学生、観光客にとって重要な交通拠点となっています。

開業から現在までの歩み

駅の計画段階では仮称として『青少年公園駅』という名称が検討されていました。2005年3月6日、万博会場駅として開業を迎えます。万博開催中は、多くの来場者に対応するため、仮設の駅舎やホームを増設した大規模な運営体制が敷かれ、ピーク時は混雑が予想されました。万博閉幕後の9月26日には南側出入口が閉鎖され、翌27日には南側の仮設駅舎とホームも閉鎖されました。

万博終了後、駅は大幅な改修工事に着手します。2006年3月21日には南側出入口の一部が再開され、北側の仮設駅舎が閉鎖されました。そして4月1日、駅名改称と同時に駅前ロータリーが供用開始。同年6月下旬には仮設駅舎の撤去が完了し、7月14日には再整備が完了。恒久的な駅舎での運用が始まりました。同年12月26日には北側の出口1の改修が完了し、利用開始となりました。

その後も駅は進化を続け、2009年4月1日には北側にパークアンドライド用の月極駐車場が利用開始。2016年3月12日にはICカード『manaca』の利用が可能となりました。これらの改良により、利便性の向上が図られました。

駅構造とバリアフリーへの配慮

愛・地球博記念公園駅は、島式ホーム2面3線の高架駅です。東部丘陵線の中間駅としては唯一の有人駅で、窓口は8:00～18:30まで開設されています（定期券の発売は除く）。

バリアフリーにも配慮されており、地上から改札外まで3基、改札内からホームまで2基のエレベーターが設置されています。また、安全対策としてホームドアも設置されています。4番ホームのホームドアには、愛知万博長久手会場の上空写真などが貼られており、当時の様子をしのぶことができます。

出入口は、県道側に1か所、公園側に4か所と、合計5か所あります。当初は公園側の出入口は3か所でしたが、地球市民交流センターの完成に伴い、新たに1か所増設されました。2番と5番出入口は公園の敷地内に直結しているため、公園閉鎖時は利用できません。3番出入口の脇には地下道があり、愛知県立大学の南門までスムーズにアクセスできます。

万博開催時の駅の様子

万博開催中は、輸送力の増強のため、本来の駅舎に加えて仮設駅舎やホームが増設されていました。出入口は仮設駅舎に3か所（万博会場側に2か所、県道側に1か所）設置され、万博会場側の出入口はそれぞれ入口専用、出口専用として運用されていました。バリアフリー対策として、エレベーター6基が設置され、仮設ホームを含めホームドアも設置されました。

駅周辺とアクセス

駅周辺には、愛・地球博記念公園（モリコロパーク）、ジブリパーク、愛知県立大学、愛知県赤十字血液センターなどがあり、多くの施設へのアクセス拠点となっています。名鉄バスも運行しており、瀬戸方面へのアクセスも可能です。ただし、長久手市内にあるリニモ駅の中では唯一、N-バスが接続していません。

そして未来へ

愛・地球博記念公園駅は、愛知万博の記憶を留めながら、地域社会の活性化に貢献し続けています。今後も、周辺地域の発展とともに、利便性の向上を目指し、進化を続けていくことでしょう。

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