N-バス

N-バス：長久手市のコミュニティバス

N-バスは、愛知県長久手市が運行するコミュニティバスの愛称で、正式名称は長久手市循環バスです。運行は、長久手市内に所在する名鉄バス名古屋営業所に委託されています。

概要

N-バスは1998年7月に運行を開始しました。2005年の愛知高速交通東部丘陵線（リニモ）開業に伴い、リニモの各駅に停留所を設置し、市内各地域とリニモ駅を結ぶようになりました。年末年始（12月31日～1月3日）を除き、毎日運行しています。

沿革

1998年7月：運行開始（A～Dの4ルート）
1999年
4月1日：月曜日の運休を廃止し、毎日運行（年末年始を除く）に変更
10月1日：運行ルートをA～Gの7ルートに拡大
2002年12月16日：運行ルートをA～Hの8ルートに拡大
2005年
3月6日：リニモ開業に伴いルートを変更し、リニモ各駅にバス停を設置
3月25日：愛・地球博開催（9月25日まで）。N-バスも会場への交通アクセスを担う
2007年5月18日：長久手発砲立てこもり事件による交通規制で、3ルートが終日運休
2009年
4月1日：朝夕の通勤・通学時間帯に、リニモ各駅と各地域を結ぶN-バス朝夕便を4ルート新設
9月1日：昼間帯のルート及びダイヤを刷新。A～Hルートという名称を廃止し、地域名を含んだルート名称に変更。運行ルートは8ルートのまま
2011年4月1日：朝夕便を昼間便に統合。乗降方式を変更。ICカード「manaca」の利用を開始
2014年3月1日：バスロケーションシステムを導入
2016年4月1日：N-バスの路線見直しを実施。南部線と西部線を統合して西部循環線とし、旧西部線区間を双方向運行化。東部線を北部線と東部線の2ルートとし、東部線と北部線に8人乗りのワンボックスカーを導入。毎月第1月曜日を運休日とし、北部線を試行的に延長して北浦北地区へ運行
2017年
10月1日：公園西駅周辺土地区画整理事業により、「公園西駅」停留所を駅前広場に移動。これに伴い、三ケ峯線のダイヤ改正を実施
12月29・30日：初の年末試行運転を実施
2019年
3月12日：Google マップ上での乗継検索に対応
4月1日：市内の交通事情に合わせたダイヤ改正を実施
2021年4月：大幅な路線再編を実施。この再編によりワンボックスカーでの運行を終了

現行路線（2021年4月1日以降）

以下の5路線8コースで運行。全便が市役所を発車し、市役所に戻る循環路線で、福祉の家を経由します。

1. 中央線（右回り・左回り）
市南西部から中心部へのアクセス路線。長久手古戦場駅・杁ヶ池公園駅から愛知淑徳大学への通学手段としても利用
片平東～愛知学院口間で日進市を走行（停留所は設置されていません）
主な経由地：長久手古戦場駅、名都美術館、淑徳大学、杁ヶ池公園駅、文化の家、愛知医大
2. 西部線（右回り・左回り）
中央線と同様、愛知学院西～愛知学院口で日進市を走行（停留所は設置されていません）
主な経由地：長久手古戦場駅、長久手住宅、杁ヶ池公園駅、はなみずき通駅、文化の家、愛知医大
3. 藤が丘線
循環部分は左回りの一方向運行
枦木～塚田西間で名古屋市名東区を走行し、藤が丘駅東側のバス通り上に「藤が丘」停留所を設置
安昌寺～福祉の家間で「大草西」停留所を経由するのはこの路線のみ
主な経由地：文化の家、藤が丘
4. 東部線（右回り・左回り）
5路線の中で1周の所要時間が最も短い
土・休日は福井にある平成こども塾に乗り入れ
主な経由地：ライスセンター、平成こども塾、芸大通駅、長久手中学校
5. 三ケ峯線
市南東部の三ケ峯ニュータウンとの往復運行。ニュータウンを跨いで乗り通しが可能。帰りは市北部の立花・愛知医大を経由
三ケ峯ニュータウン内は狭隘路を通過
主な経由地：公園西駅

運賃・乗車券類

1乗車100円均一（中乗り前降りの運賃後払い）
「市役所」「福祉の家」「杁ヶ池公園駅（北口・南口）」「長久手古戦場駅」でN-バスの他路線に乗り換える場合、無料乗継券を発行（同路線での使用は不可）
交通系ICカード（manaca・TOICAなど）が利用可能（乗継券以外での無料乗り継ぎは不可、マイレージポイントは付与されません）
1ヶ月1,500円の全路線乗り放題フリーパス券、100円券11枚つづり1,000円の回数券も発売

運賃無料対象者

中学生以下の子供
就学前の子供1人に同行する保護者1人
妊娠中の女性（母子健康手帳が必要）
身体障害者手帳・療育手帳・被爆者健康手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者および、手帳所持者と同行する1人

車両

専用カラーの小型ノンステップバス（日野・ポンチョ）を使用。車両点検などで専用車両が使用できない場合は、名鉄バスの中型車または小型車が「N-バス」のステッカーを貼付して代走します。2023年にはBYD社製の小型電気バス・J6を導入しました。

過去の車両

トヨタ・ハイエース（2016年導入、2021年まで使用）
* 日野・リエッセ（運行開始時に導入。愛・地球博の会場アクセスも担った）

N-バスは、長久手市民の生活に欠かせない交通手段として、今日も運行を続けています。

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