愛知県の廃止市町村一覧

愛知県廃止市町村一覧：市町村の統合と変遷の歴史

この一覧は、1889年10月1日の市町村制施行以降、愛知県において合併、統合、分割、分立などにより廃止された市町村を網羅的にまとめたものです。単なる名称変更や所属郡の変更のみのケースは含まれません。

廃止に至る主なケース

愛知県の市町村が廃止された背景には、主に以下の要因が考えられます。それぞれのケースについて、具体的に説明します。

1. 町制・市制施行による廃止

町村が町制または市制を施行し、町または市になった場合、元の町村は廃止されます。ただし、名称変更のみの場合や、市町村以外の表記名を変更しなかった場合は、この一覧には含まれません。

2. 市町村合併による廃止

市町村合併には、編入合併と新設合併の2種類があります。

編入合併: ある市町村が他の市町村に編入される場合、編入された市町村は廃止され、編入先の市町村は存続します。この一覧には、編入された（廃止された）市町村のみが記載されます。
新設合併: 複数の市町村が合併して、新たな市町村が設立される場合、合併前の市町村はすべて廃止されます。この一覧には、合併前のすべての市町村が記載されます。ただし、合併後も名称が存続する市町村も一覧に含まれます（例：旧新城市→新新城市）。

3. 分割・分立

分割: 一つの市町村が複数の市町村に分割される場合、元の市町村は廃止されます。分割によって誕生した新たな市町村は、一覧には含まれません。
分立:一つの市町村が複数の市町村に分かれる場合、元の市町村は廃止され、新たにできた市町村は存続します。この一覧には、廃止された元の市町村のみが含まれます。

4. 政令指定都市の区廃止

政令指定都市において、区が廃止され他の区に合区された場合は、この一覧には含まれません。

具体的な廃止市町村例（1889年～2009年）

以下に、いくつかの具体的な廃止市町村の例を示します。これらの例は、上記のケースに分類されます。1899年以前から2009年までの事例を年代順に示しています。それぞれの例には、廃止された年月日と理由が含まれています。詳細な一覧は、県史等の資料を参照ください。

1899年以前:
海東郡安松村、遠島村、沖ノ島村（1890年10月1日）：海東郡宝村の新設のため合併
知多郡桶狭間村（1892年9月13日）：知多郡共和村への編入
愛知郡那古野村、古沢村（1898年8月22日）：名古屋市への編入

1900年～1909年: この期間は、町村制施行後の大規模な合併が行われた時期で、多くの市町村が新設合併や編入合併によって廃止されました。例として、西春日井郡、中島郡、知多郡、宝飯郡、丹羽郡、葉栗郡、碧海郡、幡豆郡、額田郡、東加茂郡、南設楽郡、愛知郡などで多くの合併が行われ、多くの村が廃止されています。

1910年～1919年:
額田郡広幡町（1914年10月1日）：額田郡岡崎町への編入

1920年～1929年:
愛知郡千種町、愛知町、呼続町、中村、東山村、常磐村、御器所村、荒子村、笠寺村、八幡村、小碓村（1921年8月22日）：名古屋市への編入
西春日井郡清水町、金城村、枇杷島町、六郷村、杉村（1921年8月22日）：名古屋市への編入

1930年～1939年:
知多郡半田町、亀崎町、成岩町（1937年10月1日）：半田市新設のため合併

1940年～1949年:
東春日井郡勝川町、鷹来村、篠木村、鳥居松村（1943年6月1日）：春日井市新設のため合併

1950年～1959年: この期間も、多くの市町村合併が行われ、多くの市町村が廃止されています。例として、宝飯郡、丹羽郡、知多郡、八名郡、幡豆郡、碧海郡、東春日井郡、中島郡などで多くの合併が行われました。

1960年～1969年:
* 守山市（1963年2月15日）：名古屋市への編入

1970年～1979年: この20年間は、市町村の廃止はありませんでした。

1980年～1999年: この20年間も、市町村の廃止はありませんでした。

2000年～2009年: 平成の大合併と呼ばれる時期で、多くの市町村が合併によって廃止されました。特に、豊田市、稲沢市、愛西市、清須市、新城市、田原市など、広範囲にわたる合併が行われました。

2010年～: この期間以降も、市町村の合併は継続的に行われています。

注意: 上記はほんの一例であり、実際には多くの市町村が廃止されています。詳細な一覧は、愛知県の公式ウェブサイトや文献を参照ください。また、この一覧は2023年11月時点の情報に基づいて作成されています。

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