愛知県道・岐阜県道・三重県道125号佐屋多度線

愛知県道・岐阜県道・三重県道125号佐屋多度線

愛知県道・岐阜県道・三重県道125号佐屋多度線は、愛知県愛西市から三重県桑名市に至る、全長約25kmの一般県道です。この道路は、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川を3つの長大橋で渡るという特徴を持ち、中京圏の広域的な交通ネットワークにおいて重要な役割を担っています。

概要

起点の愛知県愛西市大井町から、津島市をかすめながら北西へ進み、木曽川を立田大橋で渡ります。その後、長良川を長良川大橋で渡り岐阜県海津市に入ります。岐阜県内はわずか471mで、すぐに油島大橋で揖斐川を渡り、三重県桑名市に至ります。終点は、桑名市多度町柚井の国道258号との交差点です。

この路線は、木曽三川を渡る3つの橋が連続している点が特徴で、これらの橋は「木曽三川パークウェイ」という愛称で親しまれ、「日本の道100選」にも選定されています。

路線データ

起点: 愛知県愛西市大井町（愛知県道114号津島蟹江線交点）
終点: 三重県桑名市多度町柚井（柚井交差点：国道258号交点）

歴史

この道路の建設は、明治時代に行われた木曽三川分流工事後の交通事情の変化に対応するために計画されました。特に、木曽三川を渡る橋の建設は、3県を結ぶ動脈として、中京圏の発展に不可欠でした。

1983年に油島大橋、翌年に立田大橋、1987年に長良川大橋が開通し、これにより3県間の交通が飛躍的に向上しました。

1972年（昭和47年）12月1日：三重県道に路線認定。
1983年（昭和58年）6月：油島大橋が開通。
1984年（昭和59年）10月：立田大橋が開通。
1987年（昭和62年）1月：長良川大橋が開通。
1987年（昭和62年）8月10日：「日本の道100選」に選定され、顕彰を受ける。

路線状況

この県道は、国道155号と国道258号を結ぶ重要な役割を担っており、トラックなどの大型車両の交通量が多いのが特徴です。

愛称

木曽三川パークウェイ（岐阜県海津市）

重複区間

愛知県道40号名古屋蟹江弥富線（愛西市大井町 善太橋北交差点 - 七川南交差点）
岐阜県道・三重県道23号北方多度線（海津市海津町油島 長良川大橋西交差点 - 終点）

地理

この県道は、木曽三川（木曽川、長良川、揖斐川）が近接する地域を通過します。3つの長大橋で木曽三川を渡るだけでなく、沿線には豊かな自然が広がっています。特に、河川沿いの堤防に松が植えられた千本松原や、宝暦治水工事で犠牲となった人々を祀る治水神社は、水郷の美しい景観を形成しています。

通過する自治体

愛知県：愛西市 - 津島市 - 愛西市
岐阜県: 海津市
三重県: 桑名市

交差する道路

愛知県
愛知県道114号津島蟹江線（愛西市大井町）
愛知県道40号名古屋蟹江弥富線（愛西市大井町 善太橋北交差点・七川南交差点）
愛知県道113号鹿伏兎大井線（愛西市大井町 大井交差点）
愛知県道105号富島津島線（愛西市東條町 北一色交差点、東善太交差点）
愛知県道458号一宮弥富線（巡見街道）（愛西市須依町・同市東保町 佐屋駅西交差点）
国道155号（愛西市佐屋町 佐屋南交差点）
愛知県道168号立田長島インター線（愛西市立田町 立田大橋西交差点）
岐阜県
岐阜県道23号北方多度線（海津市海津町油島 長良川大橋西交差点）
岐阜県道106号桑名海津線（海津市海津町油島 長良川大橋西交差点）
岐阜県道195号岐阜千本松原公園自転車道線（長良川自転車道）（海津市海津町油島 長良川大橋西交差点）
岐阜県道220号安八海津線（海津市海津町油島 油島大橋東交差点）
三重県
国道258号（大桑国道）（桑名市多度町柚井 柚井交差点）

沿線

JR関西本線永和駅
愛西市立永和小学校
愛西市立永和中学校
名鉄尾西線佐屋駅
愛西市消防署
森川花はす田
道の駅立田ふれあいの里
立田大橋
東海広場
長良川大橋
千本松原
治水神社
木曽三川公園センター
油島大橋
大桑病院

特記事項

この路線は、全国的にも珍しい3府県を跨ぐ県道です。中京圏の交通を支える重要な役割を担い、地域住民の生活や経済活動に大きく貢献しています。

参考文献

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

愛知県の県道一覧
岐阜県の県道一覧
* 三重県の県道一覧

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