成れの果て

『成れの果て』

『成れの果て』は、劇作家・演出家のマキタカズオミが主宰する劇団「elePHANTMoon」によって制作された舞台作品です。2009年にサンモールスタジオで初演され、その年のサンモールスタジオ最優秀脚本賞を受賞しました。その後、2014年にはこまばアゴラ劇場にて再演され、多くの観客を魅了しました。この舞台作品を原案とした映画が、宮岡太郎監督、萩原みのり主演で2021年に公開されています。

舞台版

ストーリー

「不幸や絶望はもういらない。わたしは幸せがほしい。」というキャッチコピーが示すように、登場人物たちがそれぞれの幸せを求めてもがき苦しむ姿が描かれています。具体的なストーリーは明示されていませんが、人間の内面を深く掘り下げた作品であることがうかがえます。

キャスト

2009年 初演
永山智啓
酒巻誉洋
山口オン
菊地奈緒
津留崎夏子(世界名作小劇場)
菊池佳南(バナナ学園純情乙女組)
石井舞
江ばら大介
保田泰志
藤井宏之

2014年 再演
永山智啓 (elePHANTMoon)
江原大介 (elePHANTMoon)
菊地奈緒 (elePHANTMoon)
石井舞
亀山浩史(うさぎストライプ)
川村紗也
後藤ユウミ
芝博文
寺井義貴(ブルドッキングヘッドロック)
[山田佳奈]

スタッフ

脚本・演出: マキタカズオミ
舞台美術: 福田暢秀(F.A.T STUDIO)
照明: 若林恒美
音響: 星野大輔(サウンドウィーズ)
チラシイラスト: 駕籠真太郎
企画製作: elePHANTMoon

2009年
舞台監督: 大澤佑介
映像: マキタカズオミ
制作: 塩田友克
協力: 世界名作小劇場、バナナ学園純情乙女組、フォセット・コンシェルジュ

2014年
舞台監督: 西山みのり
劇団スタッフ: 山口オン
制作: 会沢ナオト
協力: うさぎストライプ、ブルドッキングヘッドロック、□字ック、青年団、38mmなぐりーず、(株)クリオネ、(有)レトル、ウォーターブル、mono.TONE

映画版

ストーリー

映画版『成れの果て』は、舞台版を原案として、8年前の事件で心に傷を負った主人公の女性が、姉の婚約をきっかけに過去と向き合う物語です。「姉が婚約したのは、絶対に許せない男だった。」というキャッチコピーが示すように、主人公の感情が激しく揺れ動きます。

キャスト

河合小夜 - 萩原みのり: 過去の事件で傷を負い、上京していたが、姉の婚約を知り帰郷する。
河合あすみ - 柊瑠美: 小夜の姉。婚約者の過去を知りながらも、小夜にうまく話せない。
布施野光輝 - 木口健太: あすみの婚約者で、過去の事件に関わっている。小夜に罪悪感を抱いている。
今井絵里 - 秋山ゆずき: 小説家志望で、過去の事件の関係者に取材を試みる。
野本エイゴ - 後藤剛範: 小夜の友人で、メイクアップアーティスト。布施野に反感を持っている。
雅司 - 田口智也: 電気屋で、あすみに嘘を暴こうとするが、失敗に終わる。
弓枝 - 梅舟惟永: あすみの友人。結婚願望が強い。
今井 - 花戸祐介: 8年前の事件の首謀者。

スタッフ

監督・企画・編集: 宮岡太郎
脚本: マキタカズオミ
プロデューサー: 三浦進
アソシエイトプロデューサー: 才本規史、田村宗慈、山口慎平、近藤護、小池康晴
音楽: 岡出莉菜
撮影: 山本周平
照明: 鳥内宏二
録音: 大野裕之
衣装: 深野明美
スタイリスト: 秋田百合美
ヘアメイク: 大岩乃里子、澤田梨沙
助監督: 幹戸良太
宣伝美術: 大脇初枝
配給: SDP

関連情報

映画『成れの果て』公式サイト - ウェイバックマシン（2023年2月8日アーカイブ分）
映画『成れの果て』公式Twitter (@mov_narehate) - X（旧Twitter）
* 映画『成れの果て』応援プロジェクト - MOTION GALLERY（クラウドファンディング・プラットフォーム）

『成れの果て』は、舞台と映画という異なるメディアで展開され、それぞれが異なる魅力を放っています。舞台版は、人間の内面を深く掘り下げた演出が特徴であり、映画版は、過去の事件と向き合う人々の姿をスリリングに描いています。どちらも、人間の感情の複雑さや、過去の出来事が現在に与える影響を考えさせられる作品です。

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