打越スペクター

打越スペクター

打越スペクターは、1970年に国士舘高等学校の不良少年を中心に結成された暴走族グループです。八王子市打越町を拠点とし、「スペクター」の支部として発足しました。

最盛期には関東最大の暴走族グループとして知られ、その名は広く知れ渡っていました。特に、関東連合とは敵対関係にあり、「反関東連合」を掲げる他の暴走族やチーマーグループと共に、関東連合との間で激しい抗争を繰り広げました。

しかし、2000年代に入ると、打越スペクターのOBグループは次第にマフィア化し、数々の凶悪犯罪に関与するようになります。その結果、2014年には警視庁によって準暴力団に指定されるという事態に陥りました。OBグループは、オレオレ詐欺や暴力団構成員、不良グループメンバーを誘拐して身代金を要求するなど、なりふり構わぬ手段で資金を集めていたとされています。

リーダーの逮捕や準暴力団指定による取り締まりの強化などを受け、打越スペクターは現在、組織として壊滅状態にあると言われています。

事件

打越スペクターは、数々の事件に関与が疑われています。

2008年3月 - 西新宿事件：金属バットで男性が殺害された事件に、打越スペクターOBが関与したとされています。
2011年10月 - 埼玉県本庄市死体遺棄事件：2015年1月、OBメンバーが主犯格として逮捕されました。
2016年3月 - 山口組系暴力団「一蓮会」との乱闘事件：打越スペクターOBのメンバーが逮捕されています。
2016年6月 - みかじめ料請求事件：八王子市内のラーメン店経営者に対し、OBメンバーがみかじめ料を請求したとして逮捕されました。
2025年3月13日 - 詐欺未遂事件：「今すぐ工事をしないと家が傾く」と嘘をつき、リフォーム工事代金を騙し取ろうとしたとして、打越スペクターの実質的なトップが詐欺未遂容疑で逮捕されました。

関連情報

関連書籍

瓜田純士『遺書―関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆』竹書房I文庫（竹書房）、2015年。ISBN 9784801904965。

関連項目

暴走族
関東連合
* 大田連合

もう一度検索