扶安郡

扶安郡（プアンぐん）

扶安郡は、大韓民国全北特別自治道の南西部に位置する郡です。黄海に面しており、美しい自然と豊かな歴史が息づいています。

地理

扶安郡は黄海に面しており、蝟島（ウィド）を含む島々も郡域に含まれます。南部の辺山半島は山がちな地形ですが、北部には広大な平野が広がっています。特に沿岸部の干潟は、2010年に高敞郡の干潟とともにラムサール条約登録地として登録され、国際的にも重要な湿地として保護されています。また、郡の北西部では、韓国最大規模の干拓事業であるセマングム干拓事業が進行中です。これにより、新たな陸地が造成され、地域経済の発展が期待されています。

歴史

扶安郡は、かつての扶寧（プニョン）と保安（ポアン、喜安とも）が合併してできた地名です。李氏朝鮮時代にその名が定まりました。

1914年4月1日：郡面併合により、飛雁島（ピアンも）が沃溝郡（オクグぐん）に移管され、古阜郡（コブぐん）の白山面（ペクサンミョン）、巨麻面（コマミョン）、徳林面（トンリムミョン）を編入し、扶安郡に扶寧面、舟山面、東津面、幸安面、保安面、山内面、白山面、上西面、下西面、乾先面の10面が成立。
1931年7月1日：乾先面が茁浦面（チュルポミョン）に改称。
1943年10月1日：扶寧面が扶安邑（プアンウプ）に昇格。
1963年：全羅南道霊光郡（ヨングァングン）の蝟島面を編入。
1983年2月15日：界火出張所（東津面、幸安面、下西面の一部を管轄）が界火面に昇格。山内面の一部（鎮西出張所）が鎮西面に昇格。
1987年1月1日：山内面が辺山面に改称。
2009年1月1日：白山面の一部が東津面に編入。

これらの変遷を経て、現在の扶安郡の行政区域が形成されました。

行政

現在の扶安郡は、1邑12面で構成されています。

警察・消防

郡内には、住民の安全を守るための警察署と消防署が設置されています。

扶安警察署：幸安面に位置します。
扶安消防署：同じく幸安面に位置します。

気候

扶安郡の気候は、四季の変化がはっきりとしています。過去の観測データによると、最高気温は36.6℃（1994年8月13日）、最低気温は-22.6℃（1981年1月27日）を記録しています。また、最深積雪は59.5cm（1980年12月30日）となっています。

交通

扶安郡は、西海岸高速道路が通っており、交通の便が良い地域です。

西海岸高速道路：茁浦インターチェンジ、扶安インターチェンジが利用できます。

名所

扶安郡には、多くの観光名所があります。

辺山半島国立公園：美しい自然景観が楽しめます。
来蘇寺（ネソサ）：歴史ある寺院で、美しい建築物や庭園が見どころです。

出身者

朴炳鎬（パク・ピョンホ）：プロ野球選手。

扶安郡は、豊かな自然と歴史、そして人々の温かさが魅力の地域です。ぜひ一度訪れてみてください。

外部リンク

郡公式サイト'>扶安郡公式サイト（日本語）

もう一度検索