指月電機製作所

株式会社指月電機製作所

株式会社指月電機製作所（しづきでんきせいさくしょ、英: SHIZUKI ELECTRIC COMPANY INC.）は、コンデンサを中心とした電子機器の製造を行う会社です。兵庫県西宮市に本社を構え、「SHIZUKI」ブランドで製品を展開しています。

概要

同社は、コンデンサの製造開発を主軸に、電力機器・装置の開発も手掛けています。産業用、住環境用、自動車用、電力設備用など幅広い分野で利用される製品を提供しています。かつてはバス用車載機器の製造でも有名でしたが、2017年に当該事業を譲渡しました。

三菱電機の持分法適用会社であり、同社が筆頭株主です。ただし、三菱グループには属さず、三菱電機グループの一員として事業を展開しています。

沿革

1939年3月：指月製作所として兵庫県西宮市に設立。
1939年12月：株式会社に組織変更し、商号を指月電気工業とする。
1945年8月：戦災により事業停止。
1947年9月：株式会社指月電機製作所として再発足。
1961年10月：大阪証券取引所市場第二部に上場。
1963年5月：東京証券取引所市場第二部に上場。
1980年9月：路線バス用運賃表示器を開発。
1993年11月：液晶表示(LCD）タイプのバスの行先表示器を開発。
1994年8月：音声合成方式のバス車内案内放送装置を開発。
2003年6月：委員会等設置会社（現在の指名委員会等設置会社）に移行。
2016年9月：村田製作所と資本業務提携。
2017年9月：情報機器システム事業を小田原機器に譲渡。

事業内容

コンデンサ・モジュールの製造開発：産業用、住環境用、自動車用、電力設備用など幅広い分野に対応。
電力機器・装置の製造開発：高調波対策、瞬時電圧低下対策、短時間停電補償、力率改善など、電力の安定供給に貢献する製品を提供。

過去の事業

情報機器・装置の製造開発：かつては交通機関向け表示装置やシステム対応型各種表示装置を手掛けていましたが、現在は事業譲渡されています。

同社の運賃表示器、音声案内放送装置は、その技術的価値から国立科学博物館に産業技術史資料として展示されています。

関連会社

九州指月（株）
秋田指月（株）
岡山指月（株）
（株）指月テクノサービス
アメリカンシヅキ（ASC）
指月獅子起（上海）貿易有限公司
タイ指月電機（株）

その他

同社に在籍していたプロ野球選手、竹下元章氏は、日本航空123便墜落事故で亡くなられました。

注意喚起

1975年以前に製造された古い低圧進相コンデンサには、保安装置が内蔵されていないため、同社は交換を呼びかけています。

外部リンク

指月電機製作所

もう一度検索