採銅所駅

採銅所駅の概要

採銅所駅（さいどうしょえき）は福岡県田川郡香春町にあり、九州旅客鉄道（JR九州）の日田彦山線に所属する駅です。駅番号はJI10で、朝に1本だけ当駅始発の列車が運行されています。

歴史

この駅は1915年4月1日に小倉鉄道の一部として開業されました。その後、1943年5月1日には戦時買収により鉄道省添田線の駅となります。1960年には現在の所属路線である日田彦山線に変更され、1971年には駅員配置が無くなり無人駅となりました。1987年には国鉄分割民営化の影響でJR九州に移行しました。

駅舎は開業当初からのもので、老朽化が進んでいたため解体が検討されましたが、地域の保存運動によって2010年にJR九州から香春町に無償譲渡されました。2011年には改修工事が行われ、7月に完成し、その後、記念碑の除幕式が行われました。改修後は元駅長室や宿直室が「第二待合室」として再利用され、移住・交流の拠点としても活用されています。

駅名の由来

駅名は、開業当時に所在していた田川郡採銅所村に由来しています。この地域では歴史的に銅の採掘が行われていたことが名づけの背景となっています。

駅構造

採銅所駅は単式ホームが2面2線を持つ地上駅で、双方向に進入できる信号機が設置されています。営業列車の進行方向は原則左側通行ですが、かつては3線構造でしたが2番線は廃止されています。無人駅であり、自動券売機が設置されていますが、駅舎は地域により管理され、改修のためにしっかりと保存されています。

周辺施設

駅は採銅所集落の中心部に位置し、周囲には多くの民家があります。採銅所は香春町の北部にある山間部の地区で、周囲の地名は銅の採掘に由来しています。1956年までは独立した自治体であった采銅所村が存在しました。駅から約400メートル東には国道322号が通っており、また、南東側には福岡県道64号の終点である金辺橋北交差点があります。

周辺には香春町立採銅所小学校や採銅所郵便局、田川農業協同組合の支所などの生活インフラが整っています。また、古宮八幡宮や現人神社などの神社もあり、地域の文化的なスポットとなっています。

隣の駅

• - JR九州 日田彦山線

- 呼野駅 (JI09)
- 採銅所駅 (JI10)
- 香春駅 (JI11)

このように、採銅所駅はその歴史的背景と地域の交流拠点としての役割を持つ重要な拠点となっています。

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