摺沢駅

摺沢駅について

摺沢駅（すりさわえき）は、岩手県一関市大東町摺沢に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）大船渡線の駅です。この駅は、大船渡線が建設される際に、政治的な圧力により不自然な迂回ルートが作られたことで知られています。この経緯から「我田引鉄」の代表例とされることが多く、駅前にはその中心人物である佐藤秀蔵と良平親子の胸像が建てられています。

歴史

摺沢駅は、1925年（大正14年）7月26日に一般駅として開業しました。開業当初は終着駅でしたが、1927年（昭和2年）7月15日までに路線が延伸されました。その後、1972年（昭和47年）1月1日に貨物の取り扱いを廃止し、1985年（昭和60年）3月14日には荷物の取り扱いも廃止されました。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となり、1999年（平成11年）12月1日には駅舎が改築され、自由通路が新設されました。2000年（平成12年）4月には、駅に併設されたコミュニティセンターが開業し、地域住民の交流拠点としての役割も担っています。2005年（平成17年）4月1日には業務委託化され、摺沢駅長が廃止され、気仙沼駅長の管理下となりました。2015年（平成27年）5月19日にはみどりの窓口の営業を終了し、2022年（令和4年）3月12日には終日無人化されました。2024年（令和6年）10月1日からは、えきねっとQチケットのサービスが開始される予定です。

駅構造

摺沢駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホーム同士は構内踏切で連絡しています。駅舎は、一関市役所摺沢出張所と600席のコミュニティホール（室蓬ホール）と合築された、鉄筋コンクリート造3階建ての建物です。総工費は19億円で、当時の大東町が全額負担しました。駅舎部分は110平方メートルと小さく、コミュニティセンターが約2,000平方メートルと大部分を占めています。駅舎と駅北側は自由通路で繋がっています。一ノ関駅が管理する無人駅で、2022年3月12日のダイヤ改正前日まではJR東日本東北総合サービスが業務委託を受けており、窓口と自動券売機が設置されていました。

利用状況

JR東日本によると、2000年度（平成12年度）から2020年度（令和2年度）までの1日平均乗車人員の推移は以下のようになっています。具体的な数値は割愛しますが、年々利用客は減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺には、以下のバス路線が運行しています。

東磐交通 - 猊鼻渓・一関方面
一関市営バス - 大東地区市街地・千厩町方面

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■大船渡線
臨時快速「ポケモントレイン気仙沼号」停車駅
■普通：柴宿駅 - 摺沢駅 - 千厩駅

脚注

※記事本文の注釈や出典については割愛します。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 駅の情報（摺沢駅）：JR東日本

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