撫子争覇:笠松競馬場の秋の主役たち
岐阜県
地方競馬組合が、
笠松競馬場のダート1400mで施行する
重賞競走『撫子争覇』。2022年のオープン特別競走を経て、2023年よりSPIIIに格付けされた注目のレースです。正式名称は『
スポーツ報知杯 撫子争覇』で、
報知新聞社が優勝杯を提供しています。
秋桜賞(SPI)への重要なステップとして位置づけられており、多くの実力馬がしのぎを削る、秋の風物詩となっています。
3歳以上の牝馬による秋の戦い
『撫子争覇』は、
サラブレッド系3歳以上の牝馬を対象とした競走です。東海地区所属の馬が中心となりますが、名古屋所属馬にも出走枠が用意されているため、
地方競馬ファンにとって見逃せない一戦となっています。
2024年の出走枠は、名古屋所属馬が5頭以下、笠松所属馬が7頭以上という条件が設定されています。また、
笠松競馬場のもう一つの重要な競走である『クイーンカップ』で2着以内に入賞した馬には、優先出走権が付与されます。
賞金と副賞、そして未来への切符
優勝馬には賞金300万円が贈呈されます。2着には105万円、3着には60万円と、上位入賞馬には高額な賞金が用意されています。さらに、
報知新聞社賞と(一社)JBC協会賞という栄誉ある副賞も贈られます。そして、何よりも重要なのは、優勝馬に
秋桜賞への優先出走権が付与される点です。
秋桜賞への挑戦権を掴むため、各馬は最後の力を振り絞って戦います。
出走資格は、
サラブレッド系3歳以上の牝馬で、前年7月19日から本年7月19日の間に東海所属として出走経験のある馬に限られます。
負担重量は、3歳が53kg、4歳以上が55kgと、年齢に応じた設定となっています。これらの条件をクリアした馬たちが、秋の
笠松競馬場を舞台に、栄光を掴むため激戦を繰り広げます。
2023年より、『撫子争覇』は
HITスタリオンシリーズに指定されました。このシリーズは、優秀な種牡馬を育成・支援する取り組みの一環として実施されています。2023年は
ミスターメロディ、
2024年は
タリスマニックが対象種牡馬に選ばれています。このシリーズへの参加は、競走の価値を高め、さらに注目を集める要因となっています。
過去の栄光と未来への期待
『撫子争覇』は、2022年にオープン特別競走として始まり、2023年に
重賞競走に昇格しました。まだ歴史は浅いものの、既に多くのドラマが生まれ、数々の名馬がその名を刻んできました。今後の発展にも期待が高まり、ますます盛り上がりを見せていくことでしょう。
地方競馬ファンならずとも、注目に値する競走です。
地方競馬全国協会やJBISサーチで過去の競走結果を確認できます。秋風が吹き抜ける
笠松競馬場で繰り広げられる、秋の女王決定戦。その行方を見守る興奮は、きっとあなたを魅了することでしょう。