秋桜賞

中京スポーツ杯 秋桜賞：名古屋競馬場の秋の風物詩

「中京スポーツ杯 秋桜賞」は、愛知県競馬組合が名古屋競馬場で開催する地方競馬の重賞競走です。秋桜（コスモス）を意味する名前が示す通り、秋の風物詩として、多くの競馬ファンに親しまれています。本記事では、このレースの歴史、概要、そして魅力について詳しく解説します。

創設から現在まで：変遷の歴史

2007年、名古屋競馬場のダート1800mを舞台に、「名古屋タイムズ杯 秋桜賞」として創設されました。当初は西日本地区の3歳以上牝馬による交流重賞競走として計画されていましたが、同年は馬インフルエンザの影響により、愛知所属馬のみのオープン特別競走として開催されました。

翌2008年には、笠松所属馬の出走も認められ、負担重量もハンデキャップから定量制に変更されました。さらに2009年には西日本地区交流重賞競走として施行されるようになりましたが、同年に名古屋タイムズ社が休刊したため、優勝杯の提供が終了し、レース名も「秋桜賞」に変更されました。

2010年には、地方競馬全国交流競走となり、GRANDAME-JAPAN古馬シーズンにも指定されました。また、JBCレディスクラシックの指定競走にも指定されています。2012年には中京スポーツが優勝杯を提供するようになり、現在の「中京スポーツ杯 秋桜賞」に名称が変更されました。

その後、距離の変更や、2018年には「中京スポーツ創刊50周年記念杯」として開催されるなど、様々な変化を遂げてきました。2022年の名古屋競馬場移転に伴い、距離はダート1500mに変更されましたが、2023年には1700mに延長されました。そして2023年からはHITスタリオンシリーズにも指定され、種牡馬のタイセイレジェンド（2023年）、ヴェラアズール（2024年）の産駒が注目を集めています。

レース概要と条件

「中京スポーツ杯 秋桜賞」は、サラブレッド系3歳以上の牝馬を対象とした競走です。全国地方交流競走ですが、他地区所属馬の出走枠は5頭以下と制限されています。

出走条件には、優先出走権が定められています。名古屋競馬A級1a組競走の上位牝馬1頭、そして撫子争覇の優勝馬には優先的に出走権が与えられます。

負担重量は別定で、3歳が54kg、4歳以上は56kgです。賞金は1着800万円を筆頭に、2着280万円、3着160万円、4着120万円、5着80万円と、着順に応じて賞金が支払われます。

副賞として、中京スポーツ賞、（一社）JBC協会賞（ヴェラアズール号の種付権利）、東海地方公営競馬協議会会長賞、愛知県競馬組合管理者賞、開催執務委員長賞などが贈呈されます。

歴代優勝馬と今後の展望

歴代の優勝馬は、ダートコースで競走が繰り広げられてきました。2021年までは旧名古屋競馬場、2022年からは新名古屋競馬場で行われています。それぞれの年の優勝馬は、地方競馬全国協会のサイトなどで確認できます。

近年では、全国各地から有力な牝馬が集まり、レベルの高いレースとして注目を集めています。距離変更やHITスタリオンシリーズへの指定など、今後も「中京スポーツ杯 秋桜賞」は、地方競馬界を盛り上げる重要なレースとして発展していくことでしょう。

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