播磨徳久駅

播磨徳久駅（はりまとくさえき）は、兵庫県佐用郡佐用町下徳久に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）姫新線の駅です。のどかな田園風景の中に佇むこの駅は、地域の足として、また人々の交流の場として、長きにわたり親しまれてきました。

歴史

播磨徳久駅は、1935年（昭和10年）7月30日に、鉄道省姫津東線（現在の姫新線）の三日月駅 - 佐用駅間延伸時に開設されました。当時の所在地表示は兵庫県佐用郡徳久村下徳久でした。

1936年（昭和11年）
4月8日：姫路駅 - 当駅 - 東津山駅間が全通。姫津東線が姫津線の一部となり、当駅もその所属となりました。
10月10日：姫津線が姫新線の一部となり、当駅もその所属となりました。
1971年（昭和46年）3月1日：貨物・荷物扱いが廃止されました。
1986年（昭和61年）11月1日：無人駅化されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。
1994年（平成6年）3月21日：交換設備が廃止されました。
2000年（平成12年）：駅舎が改築されました。

駅構造

現在の播磨徳久駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅（停留所）です。棒線駅であるため、佐用方面行きと播磨新宮方面行きの双方が同一ホームから発車します。かつては相対式ホーム2面2線を有する駅でしたが、1994年（平成6年）3月に交換設備が廃止され、棒線駅となりました（旧下りホームは閉鎖）。

特徴的なのは、駅舎が地元の施設である「ひまわりの郷ふれあいセンター」との合築となっている点です。これは、駅が地域住民の交流拠点としての役割も担っていることを示しています。駅は無人駅で、駅舎内には直立式の自動券売機が設置されています。また、駅舎内には水洗トイレも完備されています。

利用状況

2021年（令和3年）度の1日平均乗車人員は71人です。近年の一日平均乗車人員の推移は以下の通りです。

(データは省略)

駅周辺

播磨徳久駅の周辺には、佐用町の行政機関や公共施設、観光スポットなどが点在しています。

佐用町役場南光支所
兵庫西農業協同組合（JA兵庫西）南光支店
南光郵便局
南光ヒマワリ畑：7月上旬 - 8月上旬の開花期には当駅から臨時バスが運行されます。
佐用町立上津中学校
兵庫県道225号播磨徳久停車場線
兵庫県道368号吉永下徳久線

バス路線

駅前からは、佐用町コミュニティバスが運行しており、以下の路線が利用できます。

佐用船越線 - 佐用町役場 / 名目津和

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

姫新線：

* 三日月駅 - 播磨徳久駅 - 佐用駅

播磨徳久駅は、地域住民の生活を支える大切な交通拠点であるとともに、訪れる人々に安らぎを与える場所でもあります。駅を降りて周辺を散策すれば、のどかな田園風景や地域の温かさに触れることができるでしょう。

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