支那駐屯歩兵第3連隊

支那駐屯歩兵第3連隊の歴史

支那駐屯歩兵第3連隊は、大日本帝国陸軍に属する歩兵連隊で、昭和13年（1938年）に設立されました。設立当初は支那駐屯兵団に配属されましたが、その後、構成は大きく変わっていきました。約1年後、連隊は第27師団に属することとなり、複数の戦闘に参加しました。

設立の背景

昭和12年（1937年）7月7日、盧溝橋事件を契機に日中戦争が勃発したことで、日本は中国大陸への軍事介入を進めました。この時、支那駐屯軍は編成され、朝鮮半島からの部隊や関東軍の混成旅団、さらには本土からの部隊が集結しました。これを踏まえ、支那駐屯歩兵第3連隊は支那駐屯歩兵第1・第2連隊から兵力を抽出し、新たに創設されたのです。

主な任務と活動

連隊は設立された後、主に華中地域での戦闘に従事しました。設立直後の1938年6月21日には、支那駐屯兵団が改編されて第27師団が構成され、それ以降はこの師団の中で活動を行うこととなります。同年の7月からは武漢作戦にも参加し、重要な役割を果たしました。

武漢作戦は日本陸軍にとって、大きな攻勢を展開する機会となり、多くの兵力を必要としました。そのため、支那駐屯歩兵第3連隊は、この重要な局面での任務を全うすることを求められました。この作戦の後、連隊は天津に駐留することとなりましたが、翌年には満州に移駐します。

戦局の変化

時間が経つにつれて、戦局は徐々に厳しくなっていきました。昭和19年（1944年）2月からは大陸打通作戦に参加し、様々な戦闘を経て、京漢陸路の確保に成功しました。その後、第二段階の湘桂作戦にも参戦し、贛州から広東へとさらに南下します。これらの作戦を通じて、連隊は戦局において重要な任務を持ち続けました。

結局、昭和20年（1945年）4月18日には連隊の所属する第27師団が支那派遣軍に組み込まれ、戦局が続く中での移動中に南昌で終戦を迎えます。連隊の歴史はここで一度終焉を迎えますが、その後、昭和21年（1946年）には復員し、多くの兵士がその後の生活に戻ることとなりました。

歴代連隊長

支那駐屯歩兵第3連隊には、歴代で多くの優れた指揮官が連隊長として就任しており、その指導下で連隊は様々な戦闘任務を遂行しました。これらの連隊長は、日本軍の戦争指導の中で重要な役割を果たし、連隊の戦力を高めるために尽力しました。

参考文献

• - 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編（別冊歴史読本）』新人物往来社、1990年。
• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。

支那駐屯歩兵第3連隊の記録は、大日本帝国の軍事史の中で重要な位置を占めており、その活動や戦局の変遷は今も歴史の一部として語り継がれています。

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