放課後アサルト×ガールズ

放課後アサルト×ガールズ：女子高生たちの壮絶な異世界サバイバル

概要

『放課後アサルト×ガールズ』は、高田慎一郎氏による日本のミリタリー漫画作品です。2015年から2019年にかけて『COMIC メテオ』にて連載され、全8巻が発行されました。物語は、平凡な高校生活を送る女子高生・綾子を中心に展開します。ある日、突如現れた子狐の姿をしたイズナ陸軍の諏訪原サキ少尉によって、クラスメイトと共に異世界へと転移させられます。そこで彼女たちは、迫り来るゾンビ兵「イヨガミ」や敵国フタナ軍との戦いに巻き込まれていくのです。

物語

異世界「中空の地球」に転移した綾子たちは、サキ少尉から「インパクト」と呼ばれる変身アイテムを与えられ、特殊軍事技術「CCS」によって強化された兵士へと変貌を遂げます。最初はイヨガミとのサバイバルでしたが、次第にフタナ軍のシュヴァルトライテ・ゾネンタール大佐率いる精鋭部隊の標的となり、壮絶な戦闘を繰り広げます。カランタン襲撃やオペレーションポセイドンといった大規模作戦を経て、イズナ軍と合流するも、フタナ軍によるCCS確保作戦に巻き込まれ、クラスメイトの一部が拉致されてしまいます。

捕虜奪還のため、カルピケ飛行場襲撃や空挺作戦を実行するも、それは敵地からの脱出という、長く過酷な後退戦の始まりにすぎませんでした。フタナ軍はスパイを利用した巧妙な罠を張り巡らせ、ゾネンタール大佐の残忍な攻撃によって、綾子たちは追い詰められていきます。一度は死亡した綾子もCCS研究所で目覚め、CCS計画の真実を知り、再び戦場へと舞い戻ります。そして、織峰高校生徒たちによる最終決戦が幕を開けるのです。

登場人物

本作の大きな特徴として、登場人物の大半が女性である点が挙げられます。軍人であるイズナ軍、フタナ軍双方に女性兵士が多く登場し、それぞれの個性的なキャラクターが物語を彩ります。

卯坂 綾子:主人公。責任感と正義感が強く、クラスメイトを守るため戦う。突撃兵。
諏訪原 サキ:イズナ陸軍少尉。綾子たちの指揮官を務めるが、やや不器用な一面も。
犬懸 ハルカ:爆弾が大好きな工兵。綾子の親友。
子林 喜代美:寡黙な衛生兵。綾子に好意を抱いている。
善光寺 町:社長令嬢の偵察兵。狙撃の名手。
笠森 シマ:イズナ軍中佐。非CCS。
シュヴァルトライテ・ゾネンタール:フタナ軍大佐。サディスト的な性格。

その他にも、有藤八重子、里崎葉月、佐東、鷺巣征美、常磐木栞、塩谷藍名、千々松言実、伊藤萌、鳴滝つばさ、弓岡里見、石川瑞希、野田麻理子、堤陽奈子、国東まき、弓岡里美、益城あい、曾我部凜、魚島りえなど、多くの個性的な生徒たちが登場します。また、それぞれの父親や母親など、周辺人物も物語に深く関わってきます。

兵科と装備

CCSとなった生徒たちは、突撃兵、工兵、偵察兵、衛生兵のいずれかの兵科を選択します。兵科によって装備や能力が異なり、それぞれが得意分野で戦います。

突撃兵:小銃、拳銃、手榴弾などを装備。最も基本的な兵科。
工兵:爆破、建築のエキスパート。バズーカや爆薬を扱う。
偵察兵:狙撃銃、双眼鏡などを装備。遠距離からの攻撃を得意とする。
* 衛生兵:医療のエキスパート。非武装だが、様々な医療用品を持つ。

さらに、イズナ軍とフタナ軍の装備についても詳細に描かれており、第二次世界大戦を思わせる兵器が登場します。M1ガーランド、トンプソンM1短機関銃、Kar98k、MP40、戦車など、ミリタリーファンも楽しめる要素が満載です。

用語解説

物語には、「第5太陽地球」、「第8太陽地球」、「中空の地球」、「イズナ」、「フタナ」、「シエジー」、「インパクト」、「CCS」、「テレターミナル」、「イヨガミ」など、独自の用語が登場します。これらの用語は、物語の世界観を深く理解する上で重要な要素となります。

まとめ

『放課後アサルト×ガールズ』は、女子高生たちが異世界で戦う姿を描いた、ミリタリー要素と魔法少女要素を融合させたユニークな作品です。緻密な世界観、個性豊かな登場人物、そして緊迫感あふれる戦闘シーンは、読者を魅了する要素となっています。個性的なキャラクターと、緻密な世界設定、そして、手に汗握る展開は、多くの読者を惹きつけました。単なる戦闘漫画にとどまらず、友情や成長といった普遍的なテーマも描かれており、幅広い層に支持される作品と言えるでしょう。

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