政治改革に関する特別委員会

政治改革に関する特別委員会

政治改革に関する特別委員会は、日本の衆議院と参議院に設置される特別委員会です。過去にも設置されたことがあり、その時々の政治課題に対応してきました。

概要

第1期（1991年 - 1994年）

最初に設置されたのは1991年8月（第121回国会）です。当時、衆議院の委員は50人、参議院は「選挙制度に関する特別委員会」を改組し、委員を40人としました。設置目的は、政治改革に関する調査であり、政治改革関連の4法案の成立など、喫緊の政治改革課題について議論が行われました。

その後、衆議院では「政治改革に関する調査特別委員会」と名称を変え、第126回国会（1993年）から第131回国会（1994年）まで継続して設置されました。

参議院では「政治改革に関する特別委員会」の名称を維持し、衆議院と同様に第126回国会、第128回国会、第129回国会、第130回国会、第131回国会でも設置されました。

第2期（2024年 - ）

政治資金パーティー収入の裏金問題を受け、2024年4月（第213回国会）に衆参両院で再び設置されました。衆議院では「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」を改組し、委員数を5人増やして40人となりました。参議院は「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」を改組しましたが、委員数は変わらず35人です。

規定

委員の選任は、衆議院・参議院ともに議長の指名によって行われます（衆議院規則37条、参議院規則30条1項）。委員長は、委員の互選（国会法45条）で選任されると定められていますが、実際には投票によらないで動議によって選出されることがほとんどです。委員長の選挙は、通常、年長者が主催します（衆議院規則101条）。

衆議院

組織

衆議院の委員数は40人です。委員長1名、理事8名が選出または指名されます。

政治改革に関する特別委員会（2024年11月28日現在）

政治改革に関する特別委員長：渡辺周（立憲民主党・無所属）
理事：齋藤健、長谷川淳二、平口洋（自由民主党・無所属の会）、落合貴之、後藤祐一、桜井周（立憲民主党・無所属）、池下卓（日本維新の会）、長友慎治（国民民主党・無所属クラブ）
委員：石田真敏、井出庸生、国光文乃、小泉進次郎、小林茂樹、坂本竜太郎、塩崎彰久、島田智明、中曽根康隆、福田かおる、松本剛明、向山淳、山本大地（自由民主党・無所属の会）、今井雅人、江田憲司、鎌田さゆり、黒岩宇洋、源馬謙太郎、篠原孝、手塚仁雄、馬淵澄夫、矢崎堅太郎（立憲民主党・無所属）、萩原佳、藤田文武（日本維新の会）、福田玄、森洋介（国民民主党・無所属クラブ）、中川康洋、山口良治（公明党）、高井崇志（れいわ新選組）、赤嶺政賢（日本共産党）、福島伸享（有志の会）

参議院

組織

参議院の委員数は35人です。委員長1名、理事7名が選出または指名されます。

政治改革に関する特別委員会（2024年11月28日現在）

所管国務大臣

委員会が審査または調査を行う際、政府に対する委員の質疑は、国務大臣または内閣官房副長官、政務官（現・副大臣及び大臣政務官）に対して行われます（参議院規則42条の2）。どの国務大臣等に出席を求めるかは、各議院の委員会において、委員長及び理事の協議で決定されます。

1994年当時、政治改革担当大臣が本特別委員会の担当大臣でした。細川内閣で政治改革担当大臣が置かれる前は自治大臣が担当大臣でした。

過去の担当大臣：自治大臣、国家公安委員会委員長、政治改革担当大臣
石井一（新生党）

脚注

衆議院の外部リンク'>衆議院 政治改革に関する特別委員会 委員名簿

参議院の外部リンク'>参議院 政治改革に関する特別委員会 委員名簿

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