教大駅 (釜山広域市)

教大駅：釜山教育大学の玄関口

韓国南東部、活気あふれる港湾都市釜山。その中心部からやや離れた蓮堤区巨堤洞には、重要な交通拠点である教大駅があります。釜山交通公社1号線と韓国鉄道公社東海線の2路線が乗り入れる接続駅で、釜山市民の生活を支える重要な役割を担っています。

駅の歴史と概要

教大駅は、1985年7月19日、釜山交通公社1号線が開通した際に「教大前駅」として開業しました。その後、2010年2月24日に現在の「教大駅」に改称されています。駅名の由来は、駅周辺に位置する釜山教育大学校からきています。

2016年12月30日には、韓国鉄道公社東海線の開通に伴い、東海線も乗り入れる接続駅となりました。釜山交通公社1号線の駅番号は124、韓国鉄道公社東海線の駅番号はK113です。旅客案内では、釜山交通公社1号線は「釜山教育大学駅」という漢字表記を使用しており、日本語の車内放送では「キョデ」とアナウンスされています。

1号線の線路は教大駅～東萊駅間で高架線となり、多大浦海水浴場駅から続く地下区間は教大駅で終点となります。そのため、教大駅は地下駅と高架駅の両方の特徴を併せ持っています。

駅の構造と特徴

釜山交通公社1号線

釜山交通公社1号線は、相対式ホーム2面2線の地下駅です。乗客の安全を確保するため、フルスクリーン型のホームドアが設置されています。各ホームには出入口が設置され、ホーム間は2つの連絡地下通路で結ばれています。バリアフリーにも配慮し、1番と2番の出入口には、階段に加え、車椅子昇降装置も設置されています。

韓国鉄道公社東海線

一方、韓国鉄道公社東海線は、相対式ホーム2面2線の高架駅です。中央大路を跨ぐようにしてホームが設置されており、地上からのアクセスも容易です。

駅の利用状況と周辺環境

教大駅は、釜山教育大学校をはじめ、釜山教育大学校附属小学校、国際新聞ビル、釜山東莱警察署など、多くの公共機関や教育機関が近接しているため、学生や教職員、地域住民など、多くの人々が利用しています。その他にも、イザベル高等学校、イザベル中学校、地球村高等学校、釜山萊城中学校、東萊消防署、釜山銀行教大駅営業所などが駅周辺に立地しています。

近年の一日平均乗車人員は、両路線ともに増加傾向にあります。これは、釜山都市圏の拡大と、駅周辺の開発による利用者増加が要因として考えられます。

アクセスと周辺情報

教大駅は、バスやタクシーなど、様々な交通手段でアクセス可能です。駅周辺には、飲食店や商店も多く、生活に便利な環境が整っています。また、釜山教育大学校周辺には、緑豊かな公園や歴史的な建造物も点在しており、散策にも最適なエリアです。

接続路線

釜山交通公社1号線：蓮山駅 - 教大駅 - 東萊駅
韓国鉄道公社東海線：巨堤駅 - 教大駅 - 東萊駅

教大駅は、釜山における重要な交通結節点として、今後もその役割を担い続け、地域の活性化に貢献していくでしょう。

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