教育国語

『教育国語』は、むぎ書房が発行する教育専門の雑誌です。1965年5月に、教育科学研究会・国語部会の機関誌として、奥田靖雄氏らによって創刊されました。創刊当初は季刊誌として、年4回発行されていましたが、現在は年1〜2回程度の発行となっています。

この雑誌は、国語教育の実践に関する報告や、理論的な研究論文、言語学や文芸学などの幅広い分野の研究論文を掲載しています。また、現場の先生方が授業で活用できる教材の紹介も行っています。

『教育国語』の主な執筆者としては、国分一太郎氏、小田切秀雄氏、無着成恭氏、宮崎典男氏、加藤光三氏といった著名な研究者が名を連ねています。また、編集者としては篠崎五六氏が参加していました。これらの先生方の専門的な知識と経験に基づいた記事は、国語教育の発展に大きく貢献しています。

雑誌の内容は、国語教育に関わる様々なテーマを深く掘り下げており、教育現場で直面する課題の解決に役立つ情報が多く含まれています。実践報告では、具体的な授業の事例や、子供たちの反応などが詳しく紹介されており、理論研究では、教育に関する最新の研究動向を知ることができます。さらに、言語学や文芸学の研究論文は、国語という教科の奥深さを再認識させてくれます。

教材紹介のコーナーでは、現場の先生がすぐに授業で使えるような教材が紹介されており、授業の準備に役立ちます。これらの教材は、単に教科書の内容を補足するだけでなく、子供たちの興味や関心を引き出し、学習意欲を高めるための工夫が凝らされています。

創刊から50年以上が経過した現在も、『教育国語』は国語教育に携わる多くの人々にとって、重要な情報源であり続けています。国語教育の質を高めたいと考える教育関係者にとって、必読の雑誌と言えるでしょう。発行頻度は少なくなりましたが、その内容は時代に合わせて進化し続けています。

2020年12月現在、第4期20号が刊行されています。

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