教育部 (中華民国)

中華民国教育部について

中華民国教育部（きょういくぶ）は、中華民国の行政院に属する、教育文化政策に関する業務を統括する官庁です。国内の教育行政における最高機関として、その役割は非常に重要です。

沿革

1911年、中華民国が成立した際、清朝の「学部」が「教育部」と改称されたのが始まりです。設立当初は、「承政庁」、「普通教育司」、「専門教育司」、「社会教育司」が下部組織として設置され、国内の教育に関する事務を担っていました。

1926年3月、広州で国民政府が成立すると、「教育行政委員会」の関連業務を継承しました。そして、1928年12月11日には、国民政府によって『教育部組織法』が制定され、教育部が全国の学術、文化、教育行政における最高機関として定められ、現在に至っています。

組織

教育部には、以下の役職と組織が存在します。

教育部長：教育部の長として、全体の業務を統括します。
教育部次長：政務次長と常務次長の2名がおり、部長を補佐します。
主任秘書：部内の事務を統括します。

部内組織

総合計画司：教育政策の総合的な企画・立案を担当します。
高等教育司：大学などの高等教育に関する事務を担当します。
技術及職業教育司：技術教育や職業教育に関する事務を担当します。
終身教育司：生涯学習に関する政策を担当します。
国際及両岸教育司：国際教育交流や両岸（中国と台湾）間の教育交流を担当します。
師資培育及芸術教育司：教員の養成や芸術教育に関する事務を担当します。
情報及科技教育司：情報教育や科学技術教育に関する事務を担当します。
学生事務及特殊教育司：学生の生活指導や特別支援教育に関する事務を担当します。
秘書処：部内の庶務全般を担当します。
人事処：人事に関する事務を担当します。
政風処：不正行為の防止を担当します。
会計処：会計に関する事務を担当します。
統計処：統計に関する事務を担当します。
法制処：法務に関する事務を担当します。
私校退撫儲金監理会：私立学校の退職金制度の管理を担当します。

所属機構

国民及学前教育署：義務教育や就学前教育に関する事務を担当します。
体育署：スポーツに関する政策を担当します。
青年発展署：青年の育成に関する政策を担当します。
国家教育研究院：教育に関する研究機関です。
国家図書館：国立の図書館です。
国立台湾図書館：台湾に関する資料を収集している図書館です。
国立公共情報図書館：公共図書館に関する情報を収集している図書館です。
国立教育放送局：教育番組を放送する放送局です。
国立台湾科学教育館：科学教育に関する展示や活動を行っています。
国立台湾芸術教育館：芸術教育に関する展示や活動を行っています。
国立自然科学博物館：自然科学に関する展示を行っています。
国立科學工芸博物館：科学技術に関する展示を行っています。
国立海洋生物博物館：海洋生物に関する展示を行っています。
国立海洋科技博物館：海洋技術に関する展示を行っています。

法人機構

国家運動訓練センター：スポーツ選手のトレーニングを支援する施設です。

歴代教育部長

歴代の教育部長については、別途資料を参照してください。

関連項目

中華民国の政治
台湾の教育

外部リンク

中華民国教育部


以上が、中華民国教育部の概要です。

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