整備場駅

整備場駅：羽田空港に隣接する、航空関連企業が集積する駅

整備場駅は、東京都大田区羽田空港一丁目に位置する東京モノレール羽田空港線沿線の駅です。駅番号はMO 06。羽田空港に隣接していますが、一般旅客向けの施設は少なく、航空関連企業の従業員などを中心に利用されています。

歴史

1967年3月20日、羽田整備場駅として開業しました。開業当初は、ラッシュ時以外無人駅でした。その後、1988年には羽田空港第1ターミナル駅への延伸工事が開始され、1993年には駅名を整備場駅に変更し、現在の位置へ延伸開業しました。同時に、旧線（羽田駅間）は廃止されました。2002年にはSuicaが導入されました。

駅構造

整備場駅は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅です。バリアフリー設備は整っておらず、ホームへのアクセスは階段のみとなっています。トイレは改札内に設置されています。駅業務はモノレール・エージェンシーが受託していますが、一部時間帯は無人となります。

利用状況

2023年度の一日平均乗降人員は1,926人と、東京モノレールの中では最も少ない駅です。羽田空港に隣接しているものの、旅客機搭乗客向けの施設がないため、乗降客の大半は、駅周辺にオフィスや整備・訓練施設などを構える企業や団体に勤務する関係者です。

駅周辺

駅の出入口は東京国際空港構内にあります。一般客向けのバス乗り場やタクシー乗り場は設置されておらず、商業施設もレストランやコンビニエンスストアなど、限られています。駅西側を流れる海老取川には駅周辺に橋がなく、対岸へは隣の天空橋駅近くの環八通りにある穴守橋まで南下する必要があります。

駅周辺の主な施設

駅周辺には、国土交通省航空局、海上保安庁羽田航空基地、日本航空メンテナンスセンター、全日本空輸機体センターなど、多くの航空関連企業や機関の施設が集中しています。また、複数の新聞社の航空機格納庫も存在します。

バス路線

駅周辺には京浜急行バスの路線が1路線乗り入れていますが、平日の1本のみ運行されています。

その他

羽田整備場駅時代には、駅名標の下に「羽田空港は次の駅です」というプレートが設置されていました。これは、駅名から空港と勘違いして下車する乗客が多かったためです。そのため、駅名に「羽田」や「羽田空港」といった語句を避けています。現在でも、機体工場見学に訪れる際に誤って下車する人がいるため、改札通路に注意書きが掲示されています。

さらに、旧羽田駅時代の線路は現在のものとは異なり、急勾配の単線で旧駅へと続いていました。現在の複線ルートは旧ルートの西側に建設され、開業前に試運転が行われた後、旧線は完全に撤去されました。

隣の駅

東京モノレール羽田空港線

* 普通：昭和島駅 - 整備場駅 - 天空橋駅

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