文の里駅

文の里駅について

文の里駅（ふみのさとえき）は、大阪府大阪市阿倍野区昭和町一丁目に位置する、Osaka Metro（大阪市高速電気軌道）谷町線の駅です。駅番号はT29が付与されています。

歴史

当駅は、かつて存在した南海平野線の文ノ里停留場に代わる駅として設置されました。また、同線が廃止された際に代替駅が設けられなかった苗代田停留場や、股ヶ池停留場の一部機能も、この文の里駅がある程度引き継ぐことになりました。

営業を開始したのは1980年（昭和55年）11月27日です。これは、Osaka Metro谷町線が天王寺駅から南方向の八尾南駅まで延伸された際に合わせて開業したものです。その後、2018年（平成30年）4月1日には、運営母体である大阪市交通局の民営化に伴い、大阪市高速電気軌道（Osaka Metro）の駅となりました。

駅構造

文の里駅は地下に設置されており、ホーム構造は中央に線路を挟む島式1面2線を有しています。利用者が利用できる改札口は一つのみ設置されています。

八尾南駅側には列車を折り返すための線路が設けられています。この折り返し線を利用して、特に平日朝の8時台、9時台、そして夕方から夜にかけての17時から21時台には、当駅を始発とする都島・大日方面行きの列車が運行されています。これにより、利用者は時間帯によっては座って乗車することが可能となり、都心方面へのアクセスにおける利便性が高まっています。

駅の管理体制としては、平野管区駅の管轄下にあり、駅長が配置されています。この駅長は、文の里駅のほか、谷町線の隣駅である阿倍野駅も合わせて管理しています。

利用状況

近年の利用状況を見ると、2024年11月12日に行われた一日あたりの乗降人員調査では、合計11,329人の利用がありました。内訳としては、乗車人員が5,759人、降車人員が5,570人となっています。この数値は、Osaka Metro谷町線の全26駅の中で23番目に多く、利用者の数としては田辺駅、長原駅、八尾南駅に次いで4番目に少ない駅という位置づけです。

なお、各年度において特定の日に実施される利用状況調査の結果も記録されており、これらのデータからは長期的な駅の利用傾向や変動を把握することが可能です。

駅周辺

文の里駅周辺は、大阪市内の住宅地と商業地が融合した地域です。生活に必要な施設が揃っており、地域住民や駅利用者に利便性を提供しています。

駅周辺には、阪急オアシスといった商業施設や、文の里商店街、明浄通商店街といった地域に根差した活気ある商店街が広がっており、日常の買い物などを楽しむことができます。また、池田泉州銀行、尼崎信用金庫、大阪シティ信用金庫、日本政策金融公庫といった様々な金融機関の支店も立地しており、金融サービスの利用にも便利です。

さらに、地域には複数の学校や公共機関も点在しており、文教地区としての側面や行政サービスの拠点としての機能も持ち合わせています。

隣の駅

Osaka Metro谷町線における文の里駅の隣接駅は以下の通りです。

• - 阿倍野駅 (T28) - 文の里駅 (T29) - 田辺駅 (T30)

駅番号は谷町線のラインカラーである紫色とともに各駅に表示などで案内されています。

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