斎藤葉

斎藤葉（さいとう よう）

斎藤葉（さいとう よう、1960年10月 - ）は、日本のハープ奏者、箜篌奏者、作曲家であり、フリーランスの音楽家として多岐にわたる活動を展開しています。本名は宮崎葉子。クラシック音楽をバックグラウンドに持ちながらも、ポピュラー音楽の世界にも足を踏み入れ、スタジオミュージシャンとしても活躍しています。日本ハープ協会理事、JASRAC準会員。ソロプロジェクト「ハープの未来の会」代表を務めています。

来歴

幼少期から10代

横浜市で生まれた斎藤は、幼少の頃からピアノに親しみ、即興演奏を楽しんでいました。14歳でハープを始めると、その才能が開花し、演奏依頼が殺到。15歳から、小船幸次郎指揮の横浜交響楽団などで演奏活動を開始しました。高校3年の春休みには、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公演で、スッペ「詩人と農夫」のハープ奏者としてプロデビューを果たしました。また、10代の頃から日本フィルハーモニー交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団のエキストラとしても活動していました。

20代

東京芸術大学では学業と並行してプロとしての活動を続け、1983年に卒業、大学院修士課程も修了しました。1985年には日本フィルハーモニー交響楽団の欧州公演に同行。1986年には早稲田大学交響楽団の欧州ツアーにソリストとして参加し、ヘンデルのハープ協奏曲を高関健の指揮で演奏し、現地の聴衆から絶賛されました。ベルリン・フィルハーモニーザールでのレコーディングにも参加。その後、ローザンヌコンセルヴァトワールに留学し、演奏家資格を特待で1年間で取得。在学中はスイスとフランス各地でソロ公演を多数行い、ヨーロッパの人々を魅了しました。

帰国後、活動名を齋藤葉子から斎藤葉に改め、1987年にサントリーホール小ホールで初のハープリサイタルを開催。1989年には日本フィル/渡邉暁雄指揮ニューイヤーコンサートでモーツァルト協奏曲でソロデビューを果たしました。NHK FM「午後のリサイタル」にも度々出演し、NHKのテレビ歌謡番組にも出演するなど、幅広いメディアで活躍しました。

30代

第2回日本ハープコンクールプロフェッショナル部門で第3位、第3回同部門で第2位に入賞。新[[日本フィルハーモニー交響楽団]]やNHK交響楽団のエキストラ、NHK歌謡コンサートの収録、スタジオミュージシャンとしての活動、ソロや室内楽活動など、多忙な日々を送りました。1997年には日本青年会議所TOYP大賞を受賞。その後、作曲家としても活動を開始し、全曲自作自演のアルバムをリリースしました。

40代

ユニバーサルミュージックよりポピュラー音楽のアルバムを発売。1830年頃に製作されたセバスチャン・エラール作のエラールハープや、正倉院復元楽器の箜篌と出会い、自らのレーベル、イグレックレコードを設立。東大寺大仏開眼1250年式典で奉納演奏を行いました。横浜みなとみらいホールのジルベスターコンサートにはほぼ毎回出演し、「ハープの未来」シリーズを主宰するなど、精力的な活動を展開しました。

50代

（株）プロアルテムジケに移籍。全日本高等学校吹奏楽連盟の大会で審査員を務めました。長年構想を温めていたパガニーニの「ラ・カンパネラ」に基づくハープ独奏曲を完成させ、全音楽譜出版社から出版。王子ホールでドローン撮影による録音録画を行い、銀座十字屋で特集されるなど、話題を集めました。

60代

歌曲の創作にも取り組み、「ガイアの翼」が日本音楽健康協会の「音健アワード2020」で奨励賞を受賞。「小さな星の歌」が第一興商カラオケに参入、吹奏楽版も出版されました。ハープ楽団「リンリンランララ星人」を結成し、新たな音楽の可能性を追求しています。

作品

数多くのCDアルバム、配信シングルをリリース。作曲家としても、様々な作品を発表しています。また、委嘱現代音楽曲の演奏や、多数のCDへの参加など、演奏家としても幅広い活動を展開しています。

メディア出演

テレビ朝日「ニュースステーション」や「題名のない音楽会」、NHK「テントdeセッション」など、数多くのメディアに出演。FM yokohama「JUNGLE BAR」などラジオ番組にもゲスト出演しています。

斎藤葉は、ハープ、箜篌の演奏家としてだけでなく、作曲家、プロデューサーとしても、その才能を発揮し、日本の音楽界に貢献し続けています。

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